月別アーカイブ: 2023年6月

実習前見学 附属幼稚園

6月21日(水)に,こども学科の1年生が,附属幼稚園へ実習前見学の訪問をしました。


学生たちは,「実習基礎セミナーⅠ」という授業の一環として,大学に隣接した東大阪大学附属幼稚園に見学に行きました。事前に附属幼稚園の実習担当の先生から,見学するにあたっての注意事項をレクチャしてもらいました。注意事項を守りながら,園児たちへの教育活動の一部を見学・体験しました。

  

附属幼稚園の先生方には,学園の卒業生が多くいらっしゃいます。学生たちは,先輩の先生方から,優しく丁寧な指導を受けて,貴重な体験を多く経験させてもらいました。

実際に幼稚園を訪問すると,将来の職業意識が高まるように見受けられました。実地で職場に触れることは,意味深い体験となるようです。

【Prerelease】「教育DX」推進させます

こども学科における「教育DX」の推進についてお知らせします。


近年,情報技術が目覚ましい勢いで進展しています。現在の教育界は,激動・激変の時代と言われています。特に,教育界への情報技術の導入は,それらを象徴するものとなっています。かなり前には,「IT教育」と言っていたものから,「ICT教育」へと進展しました。2019年12月からは「GIGAスクール構想」,2021年6月からは「データ駆動型GIGAスクール構想」へと移行しました。そして,現在は,科学的データを基に,エビデンスに基づいた教育(EBE)やエビデンスに基づいた政策立案(EBPM)を確立させ,ICTにより教育にイノベーションを起こさせる「教育のデジタルトランスフォーメーション(教育DX)」の推進が求められる時代になりました。

大学教育の教育DXを進展させるため,「Plus-DX」👉Click などが進められています。また,教員養成に焦点を当てた,教育DXの取り組みも見られます👉Click。そのような動向の中で,最近,特に話題になっていることに,OpenAI社が開発した「ChatGPT」や,Microsoft社の「Bing AI Chat」のインパクトに代表される,「生成系AI(生成AI,生成型AI)」と呼ばれるAIの存在です。

 
©OpenAI,Inc.                    ©Microsoft

こども学科における教員養成を担当する教員として,これらの動向に目を背けるわけにはいきません。しかし,生成系AIの現状には,問題点も多くあることは否めません。課題と可能性が共存しているのが現状です。また,それらを活用する前提として,AIリテラシーの涵養が大切であることは勿論です。単に生成系AIを使用するということではなく,得られたデータを基にして,教育にイノベーションを起こすことができるよう,教育活動に新たなツールを有効に活用して行きたいと思っています。これらのことを含めながら,次の課題の取り組みを実施して行きます。

【課題①】:サステナブルな環境問題を考える
「水と環境」という授業で,SDGsの実現を目指す目的のため,環境教育分野の課題について,生成系AIを活用しながら解決策を探求する課題の取り組みを体験してもらいます。どのような案や,取り組みに対する感想を持ったのかは,このBlogで報告します。

【課題②】:いのちを大切にする心を育む
「脳と心」という授業で,こども学科のキャッチフレーズ「育もう いのちを見つめる やさしさを」について深く考えてもらうため,生成系AIを活用しながら考えを深める課題の取り組みを体験してもらいます。この授業は,高大連携教育として,附属高校の3年生も大学生と一緒に受講します。脳の構造・機能の概要を講義する一環として,人工知能(AI)の概要・現状・課題を知ってもらうと共に,上記の体験に取り組んでもらいます。どのような考えや,取り組みに対する感想を持ったのかは,同様に,この学科Blogで報告します。

教育活動における生成系AIの取り扱いをどのようにするのかは,積極的に活用するから,全面的に禁止するや,様子を見るなど様々な対応になっています。問題点があるから活用しないというスタンスでは,現在の教育界の動向に付いていけなくなります。問題点があることも理解しながら,有用な活用を探求できる人に育ってもらえるよう,学生(附属高校生も含めて)を育てていきたいと思います。牽いては,それらのことを理解して,小学校での授業を担当できる教員養成に繋げていきたいと思っています。

先ずは,上記の取り組みを通して,こども学科における「教育DX」の推進に務めていきます。そして,目標は高く,教員養成の教育DXで日本の先端に立てるよう務めていきたいと思います。

「STEAMコンピテンシー評価方法実践」 in 理科指導法

こども学科で,小学校教員免許を取得するための必修の授業である,「理科指導法」の授業において,STEAM教育の成果を,「21世紀型能力」の観点から評価するための「STEAMコンピテンシー評価方法」の演習を実践しました。


1990年代以降,欧米を始めとする諸外国では,知識・技能だけでなく,competency(人間の全体的能力)を基に教育目標を設定し,教育政策をデザインする動きが定着化しました。OECD(経済協力開発機構)は,人間関係の形成や社会の発展に関わる力を「Key Competency」と定義しました。日本では, 内閣府が「人間力」,文部科学省が「学士力」,経済産業省が「社会人基礎力」 などとし,これらの動きを受けて,2013年,国立教育政策研究所が,「21世紀型能力」として整理しました。

  

「理科指導法」の授業で,「身近な地域素材を活用したSTEAM教材開発」をしてもらいました。大阪府,和歌山県,奈良県,滋賀県,北海道など,学生は自身の出身地など,よく知っている地域の特産物・伝統文化などを対象にしました。このSTEAM教材を教材として,小学校で実践することを想定した授業を,「21世紀型能力」の観点から,ルーブリック評価する方法を考える演習を実施しました。

 

STEAM教育は,現在の教育界で,データ駆動型GIGAスクール構想の実現と並ぶ重要な事項の1つです。日本では,国家戦略と位置付ける欧米諸国や東南アジア諸国などと比べて,導入・進展が遅れていると言われています。その理由の1つに,授業で実践したSTEAM教育をどのように評価するのかが十分に研究が進んでいないことがあげられます。この演習を通して,学生自身が,小学校でSTEAM教育を実践した場合に,評価する方法の1つを知るとともに,どのように評価するのかについて考えるきっかけとなる実践になったと思います。

詳しい内容は,2023年10月7日(土)開催予定,「日本STEM教育学会 第6回年次大会(オンライン)」で,研究発表します。
研究発表を通して,STEM教育学界の関係者の方々に広く,こども学科での教育実践・教員養成を知って頂ければと思います。

大学教員の業務教えます

これまで,こども学科での日々の活動である,学会発表模擬授業指導授業内容オープンキャンパス案内など,つまり,大学教員の業務について紹介してきました。
今回は,大学教員の業務の中でも,研究を実施する上で重要となる,科学研究費獲得について紹介します。大阪っぽいですか?


大学教員は,大学から頂いている個人研究費の他に,日本学術振興会(JSPS)や,国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)などの機関から,いわゆる「外部資金」という研究費を獲得して,取り組みたい研究を実施することがあります。研究計画書を提出して,審査を通過すると,研究費が付与されます。その資金を原資とすることで,幅や深みを加えて,研究を実施することが可能となります。

詳細は言えない段階ですが,今年度,共同研究者として,ある外部資金を獲得できる見通しとなりました。研究費は,なんと,7,500万円です。阿波座にマンションが買えそうですね。これは,もちろん冗談です。大切な税金から頂く研究費であり,1円単位で厳格に管理されています。流用などあれば(できませんが),重く処罰されます。研究成果は,公表され,自由に閲覧できるようになります。大切な税金を活用させて頂いたことのお返しとして,広く社会のために研究成果を還元するという趣旨のためです。

研究活動と教育活動は,大学教員にとって,中心となる重要な業務です。また,研究活動は,教育活動を支えて,その裏付けとなる業務であるため,教育活動と研究活動は不可分なものなのです。
こども学科の先生方は,各専門分野で研究費を獲得して,研究活動に日々務めています。
研究活動は,このように,多くの方々に支えられているのです。感謝です。

ここだけの話ですが,今年度,他に,1,200万円,500万円などの研究費が獲得できそうです。
梅田にマンションが買えそうですね。

ようこそ先輩、そしてありがとう!

2019年3月に卒業した先輩が「キャリア形成とインターンシップⅡa」の授業に来てくださいました。学生たちの就職選択やキャリア形成に通ずる話を提供してくださいました。

話の中に子ども観や教育観を感じさせる内容が自然と語られており、立派になったなぁと思いました…。

学生たちからは、大学時代の就職活動や保育士として勤務してきた経験に関する質問も寄せられ、楽しくも実りある時間を過ごすことができました。

「あいさつが大事」とのアドバイスを受け、去り際には学生たちが「ありがとうございました」と一人ひとり声掛けをしてる姿が印象的でした。

こども学科教員紹介 新シリーズ Vol.2

こども学科の教員を紹介する新シリーズは見ていただけたでしょうか? 👉Click
今回は,こども学科の渡邉由之先生と,杉本を紹介します。


渡邉由之(WATANABE Yoshiyuki)先生
専門分野:臨床教育学,教育実践論

 

Q1.これまでに行ったことのある所で,一番印象に残っている所はどこですか?
A1.沖縄県「竹富島」です。25歳の一人旅で滞在した島のひとつです。
Q2.好きな言葉,大切にしている言葉はありますか?
A2.「教えるとは共に未来を語ること,学ぶとは真を胸に刻むこと」 学問上の先生からいただいた,フランス詩人の詩をもじったことばです。
Q3.子供の時の夢は何ですか?
A3.タイムマシンを作ること。
Q4.これまで食べたことのあるもので,一番美味しかったのは何ですか?
A4.ありがたいことに一つを選ぶことはできませんが,強いて言えば…,学食のソースたっぷりハンバーガーがおすすめです!
Q5.偶然に会った有名人はいますか?
A5.大学時代に六本木ヒルズで小籠包を食べていたら,隣にタレントのヒロミさんが,スタッフとやってきた。また,ある研究会に行くために早朝の会場校を歩いていて,「見たことのある人だな」と思って挨拶をしたら,双子タレントのマナカナの香奈さんだった。撮影していたことに気づかなかった。

写真:©竹富町観光協会


杉本 剛(SUGIMOTO Tsuyoshi)
専門分野:理科教育学,STEAM教育,環境教育

Q1.これまでに行ったことのある所で,一番印象に残っている所はどこですか?
A1.鎌倉,仙台,金沢です。特に,鎌倉が好きです。日本を代表する観光地と言えば,京都ですね。京都は,歴史のある寺社仏閣が多くあり,魅力的で国際的に人気のある観光地です。好きな方も多くいると思います。そんな京都に,海があると,もっと素敵だと思いませんか?そんな街があるの?と思う方がいると思います。あるんです。それが,鎌倉です。海・山・歴史がある,大好きな街です。実は,鎌倉市PR大使でもあります。
Q2.好きな言葉,大切にしている言葉はありますか?
A2.「想像力 資本主義」という言葉が,印象に残っています。かつてバーバリーのライセンス製造や,現在もコートを製造をしている,アパレルメーカーSANYOが,TVCFで使用していたコピーです。栗田廣さんという有名なコピーライターの作品です。金銭的な資本でなく,imaginationが資本になるというような想いを表現した言葉です。
Q3.子供の時の夢は何ですか?
A3.歴史学の研究者です。
Q4.これまで食べたことのあるもので,一番美味しかったのは何ですか?
A4.資生堂パーラーのキャラメルムースケーキです。子供の時の遊び場だった,池袋西武デパートで,よく買ってもらっていました。キャラメルムースの中に,ラ・フランスが香る,懐かしい忘れられない味です。
Q5.偶然に会った有名人はいますか?
A5.学会で奈良に行った時,近鉄奈良駅前で,シャルル・デュトワ(Charles Édouard Dutoit)さんに会ったことがあります。光り輝くようなものがあり,光に引き寄せられるように近づいて行くと,デュトワさんがリムジンに乘ろうとしていました。前日に,奈良県文化会館で,N響のコンサートがあったことを確認したので間違いないです。オーラがあるというのはこういうことなのだと,初めて実感しました。

写真:©鎌倉市観光協会

理科教員養成_ICST+データ駆動型GIGAスクール構想対策

小学校の教員免許を取得するための必修授業「理科指導法」の今年度の実践を紹介します。

児童・生徒に,科学的思考法に基づいて,自然事象とその仕組みを理解してもらう理科の指導システムとして,ICST(Instructional Charts for nurturing Scientific Thinking)システムというものがあります。とても良い実践であるので,こども学科の「理科指導法」「理科」の模擬授業でも取り入れることにしました。

学生たちは,ICSTシステムを取り入れた学習指導案の作成を課題として取り組んでいます。模擬授業実施前に,担当単元で指導する学習内容を俯瞰的に捉えることができ,児童に科学的思考を育成できるよう指導することを客観視できることに有効な実践であると思っています。

 

3年生にとっては,9月から始まる小学校での教育実習でも活用して,指導の成果をあげられる教育実習にして欲しいと願っています。