投稿者「渡邉由之」のアーカイブ

ようこそ先輩、そしてありがとう!

2019年3月に卒業した先輩が「キャリア形成とインターンシップⅡa」の授業に来てくださいました。学生たちの就職選択やキャリア形成に通ずる話を提供してくださいました。

話の中に子ども観や教育観を感じさせる内容が自然と語られており、立派になったなぁと思いました…。

学生たちからは、大学時代の就職活動や保育士として勤務してきた経験に関する質問も寄せられ、楽しくも実りある時間を過ごすことができました。

「あいさつが大事」とのアドバイスを受け、去り際には学生たちが「ありがとうございました」と一人ひとり声掛けをしてる姿が印象的でした。

「いのちを見つめるやさしさ」をつかむために

来年には社会に出ていく4年次生、かれらに向けてロシアによるウクライナ侵攻について考える機会をもちました。

戦時下に生きる人々の声を聴きとっている丸山美和さん(ポーランド在住・ジャーナリスト)の講演映像「ポーランドからみる、ウクライナ侵攻」を通して、ポーランドに避難しているウクライナの人々の生活実感、想いに耳を傾けました。

国際的な視点で、こども学科のキャッチフレーズ「育もう いのちをみつめる やさしさを」に迫る挑戦です。
4年次生はじっと耳を傾けていました…。

戦争について若者と考えること、それはおとな・教員の自己満足であってはいけないし、単なる押し付けになってもいけません。でも、「いのち」が脅かされている今だからこそ、その「いのち」に人間的な関心を寄せてほしい。そう願っています。
かれらが何を感じ考えたか、一人ひとりの感想をじっくり読みたいと思います。
学生の感想は、丸山さん本人にも届けていきます。

彼氏・彼女をつくって単位をもらおう!

こども学科では昨年度から「キャリア形成とインターンシップ」科目が開講されています。
インターンシップのみならず、ボランティア、教育保育現場でのアルバイト、実技の訓練など、
キャリア形成につながる活動を記録して報告してポイントを貯めることによって合格する科目です。
学生のキャリア形成活動を評価して推進しようというねらいがあります。

今年度、新たに「彼氏・彼女とのおつきあい」活動を評価の対象に含めることにしました。
キャリアというと、職業を得ることのみに焦点を当ててしまいがちですが、
家庭を持って生きるのか、ひとりで生きるのか、共稼ぎか、一人で働くのか、
主婦(主夫)として家庭をささえるのかなどを考えることもキャリアです。
「いつかこの人を幸せにするために働こう」や「二人で同じ仕事をして協力しながら生きよう」
など、お付き合いしている人を互いに自分のキャリアにどう位置付けるのかも考えてほしいです。
(位置づけないという選択ももちろんあるでしょう)

異性とのお付き合いを評価に含めることについては、こども学科の教員でも大きく意見が分かれました。
「常識外れだ」という意見や「彼氏彼女をつくらずに頑張る学生こそ評価すべき」
「ひとりで生きる生き方を否定している」といった意見もありましたが、
「仕事・家庭・人生全てを含めたキャリア教育をやってみよう」という意見に皆が賛成し、
新しいキャリア教育がスタートすることとなりました。

こども学科学生の皆さん、彼氏・彼女との楽しいデート写真をいっぱい提出してポイントを
もらいましょう。

というのは、嘘でして、楽しいデートの写真を先生に提出しても評価のポイントにはなりません。[2022エイプリルフール]

学生の様々なキャリア形成活動を評価する「キャリア形成とインターンシップ」科目があることは本当です。

こども学科の学生とオンラインで話そう!

新型コロナウイルス感染症の感染が拡がっており、オープンキャンパスもなかなか実施できない状況です。
しかし、高校の先生方と話していると、やはり高校生たちがオープンキャンパス参加や大学生と話す機会を重要視していることを聞きます。
そこで…2022年3月6日(日)10:00~12:00 に、こども学科オンラインカフェを開催します!
興味のある人は、まず
↑ こちらから、お友達登録をしてください。
そのあとに、こちらのフォーム ↓
から、オンラインカフェにお申込みください。
オンラインカフェでは、Zoomを用いて、大学生への質問や本音を聞くことができます。
また、小学校教諭・幼稚園教諭・保育士の免許・資格を担当する教員とも話すことができます。
申し込み締め切りは、3月3日(木)17:00です。
オンラインですので、気軽にご参加ください。

「濃厚接触者」希望

コロナ禍では、ある言葉から連想する意味が変わるということが起こっています。
集合体を意味する「クラスター」、集まりや深いつながりを意味する「密」、距離や道のりを意味する「ディスタンス」、相手のことを大切に考えるための「エチケット」、状態の濃さを表す「濃厚」などは、今、別の意味が付与されて流通しています。とりわけ、ネガティブ(否定的)な意味合いが付与されているように思えます。
こうしたことは、時代の流れの中では必然のことですが、学生と言葉を介しながら学問をともにする大学教員・研究者は、その変化への感度を高めておく必要があります。

私が担当する後期の授業で、実地学習(学外研修)という「現場」で学ぶ機会を持ちました。
そこで、改めて感じたことは、私たち教員は、学生と常に「濃厚接触者」であるべきだということでした。
学生たちが里山学習を体験する姿を見ていて、かれらがどれほど苦心しているか、その反対に、どのように表情を移ろわせているか、何に力を込め、どの行為に集中を注いでいるか、どのタイミングで息抜きをしたのか、それらを直に見ることで、私たちは彼ら自身の学習実感に少しずつ近づいていくのだと思います。

教育には人やモノとの「濃厚接触」は不可欠・・・そうであれば教員は常に子ども・生徒・学生の「濃厚接触者」を目指すべきである。
学生と「密」に関わり、人間らしい「エチケット」を基調とした、学びあいの「クラスター」を組織し、学生が主体性を発揮するための適度な「ディスタンス」を保ちつつ、「濃厚」に関わる者でいたい。
4月からの入学生、そして在校生にも、そのように関わろうと、山の自然に囲まれて思いました。
閉塞的な学びの空間から飛び出す学習を、この大学でまだまだ追究します。

コロナ禍での問いに「こども学」的に答える

【問題】新型コロナウイルス感染症によって大学生の学ぶ機会が損なわれています。あなたが大学教員ならば、どのように対応しますか?

【答え】

【解説】
今、大学教育には大きな問いが投げかけられています。
それは、「コロナ禍で大学生の学びを保障できるのか」という問いです。
上記の写真は、私なりに導き出した一つの答えです。
大学教育は、座学だけではありません。
ゼミ合宿、学外実習、学外研修、フィールドワーク、実地学習など、さまざまな形態があります。
私は、毎年、学生たちを大阪で唯一の村「千早赤阪村」に連れ出します。
そこで、里山学習をしてくださる地域の方のナビゲートのもと、山を歩き回り、自然とふれあい、自ら確保した薪を斧で割り、火を付け、たき火をしながら、その火で食事を作り、火を囲んで語り合います。
写真は、山の頂上付近で杉のつかまり競争をしている学生たちの姿です。
ここに「三密」はありません。あるのは、久しく見られなかった学生たちの授業中の笑顔。
教員の私にとっても、いい時間でした。

新型コロナウイルス感染症による制限は、教員の工夫次第で、ある程度乗り切れる。
学生の学びの保障を第一に考えれば、大学教育にできることは、まだまだあるはずです。

千早赤阪村での学びの意味やおもしろさについては、また別の機会にブログにて。

学生主体の授業風景

小学校教諭免許状の取得を目指す4年生。
この日は、自分たちが考えた学級活動の授業内容(話し合い活動)を、全員で体験してみました。

 

 

 

 

 

この日の授業担当者は、授業外で企画を練り教材を準備して臨みました。
「小学校6年生が卒業を前にした時期に、学級として行いたいこと」
「お楽しみ給食のメニュー案を、学級としてまとめる」
といった話し合いの柱を立て、皆で実体験しました。
授業担当者は、合意形成の難しさを実感しながらも、皆の意見に耳を傾けようと努力していました。

この中には、あと数ヶ月で小学校の教壇に立つ4年生もいます。
学びがいのある楽しい授業を行う教員になることを目指して、日々努力をしています。

3年生の就職活動、本格始動!

2020年11月17日(火)に3年次生向けの「就職活動スタートアップセミナー in Autumn」を実施しました。
3年生の大多数が参加し、メモを取りながら真剣に取り組んでいました。

 

 

 

 

 

第1部はリクルートキャリアからの就活準備に関する講座、第2部は就職希望先に応じて、4カ所の面接体験(保育所・施設、幼稚園、小学校教員、企業)、志望動機作成講座、自己分析講座を受けました。
約3時間にわたったため、終わったときには暗くなっていましたが、学生たちの目にいつもと違う輝きを感じました。
コロナ禍にめげず、納得のいく就職先を見つけてほしいと、切に願っています。

【速報】川田朱夏さん、日本選手権女子800m優勝!

本学こども学部こども学科3年生の川田朱夏さんが、本日開催された第104回日本陸上競技選手権大会の女子800メートルにおいて「優勝」しました。
記録は、2分3秒54でした。
https://www.jaaf.or.jp/jch/104/

文武両道で努力する川田さん、陸上部に所属する学生からの信頼も厚く、彼女を慕う声はよく聞きます。
今後の活躍を、さらに応援しています。

おめでとう!!!

後期の授業風景 and 学生インタビュー

2020年度後期が始まりました。
長期休暇明けにも関わらず、机に向かう学生たち。

これは「キャリアを考える」という、学習・就職・人生を結びつけることを目的とした科目です。

教室の中は、学生たちがレポートを書く音と、近くで相談する声のみ。
新型感染症が蔓延する前から、このような「沈思黙考」(黙ってじっくりと深く物事を考え込むこと)により、自分を見つめ、学びを深めています。

◆授業後、写真に写っている男子学生にインタビューをしました。

ー対面授業とオンライン授業、どちらがよいですか?
「やはり対面授業です。
オンラインの良さもありますが、自分の部屋は寝るところがあったり、誘惑が多かったりします。
対面授業は、皆が勉強に向かう雰囲気を肌で感じられ、考えるためには必要な環境です。」

ー全国の高校生にメッセージはありますか?
「学ぶことは自分の意欲次第です。
大学は、<自分ならどうするか>と考えるところです。
人の意見を聞き、受け入れ、普段では考えないことを考える。
それが大学の良さです。
自分の関心のあることに、意欲的に取り組んでください。」

以上、現場からの報告でした。