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2020年度・卒業研究発表 実施‼

1月28日(木),卒業研究発表が実施されました。学生生活4年間の集大成となる卒業研究を教員,学生の前で発表するものです。

 

今年度は,26名の学生が,幼保・教育・福祉など幅広い領域の研究を発表しました。学生たちの研究テーマは次のようです。


①役割を持つ動物たち:アニマルセラピーに着目して
②ダウン症の子どもを育てる親の思い
③奈良県「やまとこども園」の食に関する実践研究
④今日における不登校支援のあり方と生野学園の実践
⑤子どもの自尊感情を高めるための授業づくり:他者を尊重し,自己をつくる教育
⑥児童相談所の一時保護施設内で子どもたちが受ける影響とは
⑦知的障害の人に対しての支援,関わり方:インタビューを通して
⑧伏見稲荷大社の「魅力」とは何か
⑨絵本の読み聞かせにおける読み手の工夫の一考察
⑩サッカーが子どもの発達に与える影響について
⑪保育環境における自閉症児支援について
⑫大学生の結婚観について:結婚は幸福の条件か
⑬『トイ・ストーリー4』の考察:賛否両論とその理由
⑭体罰の非教育的意味に関する一考察:愛知県のある体罰事件を中心に
⑮ディズニーランドとディズニーシーは老若男女に愛され魅了されるのはなぜか
⑯スポーツをするのに筋力トレーニングをするのはなぜか
⑰宮西達也の世界:様々な「愛」のあり方
⑱おもちゃの発祥を探る:縄文時代から現代のおもちゃについて
⑲ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』における内面描写と人間関係
⑳水族館の魅力
㉑パラスポーツと障がいの関係について
㉒大学生の自閉症理解
㉓淀川と地域の人々との関わり
㉔授業の中での子どもの「発言」がもつ意味とは
㉕スーザン・フォワードが提起する「毒になる親」概念の検討:日本における親子関係の課題検討とともに
㉖宮沢賢治『注文の多い料理店』の絵本を読み較べる


学生の発表PPT資料を紹介します。この学生は,アニマルセラピーをテーマに,「動物にはたくさんの可能性があること,もっと人間と動物が助け合うことで,新たな可能性が生まれること。また,人のために働いている動物がたくさんいるということを知ってほしい。」との考えから卒業研究に取組みました。

2020年度・卒業演奏発表 開催‼

1月28日(木),丹山先生のゼミ生による卒業演奏発表が開催されました。学生生活4年間の集大成となる卒業演奏を教員・職員・学生の前で発表するものです。今年度は,13名が発表しました。

   

例年ですと,東大阪市文化創造館や大阪府立中央図書館ライティホールなどの大きなホールでの発表ですが,本年度は,現況の基,大学の音楽室での発表となりました。学生たちは,これまでの練習の成果を少し緊張しながらものびのびと精一杯に発表してくれました。

movieも撮影しましたが,セキュリティ上の理由から許可されていないとのことで,Up Loadができません。ぜひ,情報をキャッチして,生演奏を聴きにお越しください。

「こども学科SDGs宣言」実践レポート 環境教育編

2019年6月,こども学科は,「こども学科SDGs宣言」を宣言しました。「こども学 for SDGs」をキーフレーズに,こども学・臨床教育学・文学・音楽・情報教育学・ユニバーサル教育・教育学・保育学・発達心理学など多岐な学問領域でSDGsの実現に向けた取組を展開し,こども学の枠組みで,SDGsの実現を目指すというものです 👆Click

自然科学関連の一般教養科目「水と環境」という授業を担当しています。「水と環境」では,「生物多様性」「外来種」「SDGs」「パリ協定」「COP」「WEPA:Water Environment Partnership in Asia」「水質保全」「地球温暖化問題」「ヒートアイランド現象」「遺伝子組み換え作物」「環境問題を軽減化する資源・エネルギー開発」「環境に対する企業・NPOの取り組み」などに関する授業を実施しています。SDGsのグローバル目標では,目標4,目標6,目標7,目標9,目標7,目標11,目標12,目標13,目標14,目標15,目標17が該当するでしょうか。

        
        

次代は,社会の急激・急速な変化や,Society 5.0など新たな社会像構築の模索が世界中で目指され,世界情勢の大変革期の時代とされます。そのような社会で生きる上で,オープンエンドな課題や解決策が不明な課題に対して,解決策を案出し,実行できる力の育成が要請されています。

「こども学科SDGs宣言」の実践として,「水と環境」の授業で,SDGsカードゲームの方式を取り入れ,「地球環境を護るために自分たちができること」をテーマに,課題解決策の提案をするという課題に,学生に取り組んでもらいました。

学校・メディア・AIなど24のキーワードの中から,フリーの抽選ソフトを使い,4つのキーワードをランダムに選出し,それらを必ず入れて,テーマの課題解決策の提案をするPPTファイルを制作する課題としました。これは,SDGsカードゲームで,現在の環境問題に対する解決策を提案するにあたり,複数の限られた解決策を使用して解決策を考えることの求めに応えることで,オープンエンドな課題や解決策が不明な課題の解決策を案出することで,問題解決スキル習得に役立つことを期待してのものです。

こども学科2回生の提案を紹介します。この学生には,スマホ・花・スポーツ・音楽のキーワードが割り当てられ,次のような提案をしてくれました。

    

‟ICT幼児教育のこども学科”を目指して‼? 科学PPT絵本制作

環境教育関連の一般教養科目として,「水と環境」という授業を担当しています。本授業の課題として,「地球環境保護を教える科学PPT絵本」の制作・発表に学生が取り組みました。

道徳・倫理を教えるのが絵本,道徳・倫理を基礎にしながら,科学的な内容の理解を伝えるのが科学絵本です。例えば,絵本は,お祭りで買ったカメを捨ててはかわいそうなので,捨てないようにしましょう。科学絵本は,お祭りで買ったカメを捨ると,在来種のカメの生育環境・エサを駆逐し,生態系に影響を与えるので,捨てないようにしましょうというようです。

こども学科の2回生のグループが制作した科学PPT絵本を紹介します。

       

大学の授業がOn Lineで実施されている中,グループのメンバー同士メールで連絡を取り合い,先ず話し合って地球環境問題に関するテーマを選び,ストーリーを考え,分担を決めてペイントで絵を描き,PPTスライドに絵を挿入し,テキストボックス等で文字を入れ,共有ドライブにULし,科学PPT絵本を完成させたと話していました。

‟ICT幼児教育のこども学科”を目指して,といえば大げさすぎます。そもそも,ICT教育ともいえないレベルですが,幼保教育のICT化への対応を考慮して,学生にこの課題に取り組んでもらいました。

2021年,教育界は大きくICT化へ動きます。幼保系の現状は,手書き文化であり,ICT化が必要なのか?と思われると思いますが,現状の社会・教育界の動向から,幼保系でICT化が早急に進む可能性も十分に考えられます。

先進的にICT化を進めた職業教育を実施して行くことが,本学科の特徴・特長であると考えます。そのための一助となればと考えています。

命の大切さを伝えるPPT絵本制作 by附属高校生

こども学科には,キャッチ・コピーがあります。「育もう いのちを見つめる やさしさを」です。「脳と心」という一般教養の授業で,大学生と来年度入学する附属高校の生徒が合同の授業を受講しています。「脳と心」の授業で,こども学科のこのコピーを基に,命の大切さを伝えるPPT絵本の制作に取り組みました。

先ずグループで話し合ってストーリーを考え,分担を決めてペイントで絵を描き,PPTに絵を挿入し,テキストボックス等で文字を入れ,PPT絵本を完成させるという課題です。本年度の高校生は,次に紹介するようなPPT絵本を制作してくれました。

作品①:ドングリから芽が出て,生育する過程の困難さに耐えながら,やがて大樹に成長する姿に,命の大切さを伝えるというようなストーリーの作品です。

 

作品②:赤ちゃんが生まれ,健康に成長することは,決して当たり前のことではなく,多くの危機を乗り越え,大切に育まれる一種の奇跡のような過程を経たものであることから,ひとつしかない命の大切さを伝えるというようなストーリーの作品です。

 

絵の出来栄えは,ペイントでの制作に馴れていないとはいえ,ギリ C評価 というところでしょうか?? ストーリーは,上手くできていると思います

初め,高校生たちは,グループワークに馴れずなかなか上手く進めることができていませんでした。大学生たちは,「ルーティーンです」 と言っていたように,スムーズにグループで話し合い,役割分担を決め,制作に取り掛かっていました。さすがに,一日の長があると,高校生たちも驚いていました。このような場面を見ると,大学生たちの成長を感じます。さすが,お兄さんお姉さん。良い見本になっています。

来年度入学すれば,違う高校出身の同級生や,年上の先輩たちとグループワークをする機会が多くあります。また,幼稚園・保育園・小学校などに就職すると,自分より10歳20歳年上の同僚とグループワークをしたり,担当クラスをリーダーとしてまとめたりもしなくてはいけません。この授業を通して,大学での授業はどのようなものであり,大学生たちはどのように課題に取り組んでいるのかを直接体験して感じたこと・知ったことが多少なりともあったと思います。そのようなこともこの授業の目的の1つのように思います。

高校生たちは,普段とは違う環境・雰囲気の中,よく頑張ったと思います。たいへんよくできました。

はやぶさ2:STEM教育

12月6日午前2時30分前,小惑星探査機「はやぶさ2」から放されたカプセルが,オーストラリアの上空で,流れ星のような火球として観測され,地球に帰還したことが確認されました。

 大気圏再突入カプセル

 リュウグウへの着陸

小惑星「リュウグウ」は,地球から約2億8000万Kmの距離で,光速で約15分という近距離にあります。はやぶさ2は,2014年12月に打ち上げられ,リュウグウ到着後,2019年7月から2回目のタッチダウンを始め,リュウグウの地表に金属弾をぶつけ,クレーターができる際に飛び散って積もった地中の砂や石を採取するミッションに挑みました。

リュウグウに到着し,タッチダウンを始めることまではプログラミングで指令を出せますが,地球との通信が難しため,最終段階の着陸する場所は,カメラ・高度計・AIを駆使し,自動運転で着陸点を決定し,ミッションを遂行するものであったとのことです。

topics_20201218_hayabusa2-02.jpg サンプリング装置・採取サンプル

2020年12月15日,リュウグウのガスサンプル,砂粒状のサンプルを採取したことが確認されました。特に,ガスサンプルは,地球圏外から気体状態の物質のサンプルリターンは,世界で初めての快挙です。2010年6月の「はやぶさ」以来の一連のミッションの成功で,サンプルリターン技術は,日本のお家芸といわれ,日本のこの分野での科学技術力の高さを示すものとなりました。はやぶさ2のカプセルは,リュウグウからのサンプルということで,リュウグウからの玉手箱と呼ばれています。今後,分析が進み,地球の水はどこから来たのか? 生命を構成する有機物はどこでできたのか? といった太陽系の誕生・生命誕生の秘密が解き明かられることが楽しみです。

小惑星探査機の打ち上げ,および,イオンエンジン・自律航法・標本採取・サンプルリターンの技術は,概していれば,STEMの総結集です。STEMとは,Science(科学),Technology(技術),Engineering(工学),Mathematics(数学)の頭文字を繋げた造語です。STEMを修得した人材育成を目指すSTEM教育の重要性は,2011年1月のアメリカ オバマ大統領による「2011 State of the Union Address(2011年一般教書演説)」以来,広く知られるようになりました。日本では,2020年度から小学校で全面実施された学習指導要領において,プログラミング教育の導入という形で知られるようになりました。

こども学科の2年次生が受講する「理科」,3年次生が受講する「理科指導法」では,STEM教育を担える小学校教員を養成することを目指した授業を実践しています。学生は,STEM教育指導方法の検討,STEM教材の開発などに取り組んでいます。

理科教育に携わる者として,学生たちが小学校教員となり,将来,JAXAの職員などとして,小惑星探査に携わるようなSTEM人材を育てるような教員となってくれることを期待しています。そのためのしっかりとした小学校教員養成を実践していきたいと思っています。

写真:(c)宇宙航空研究開発機構(JAXA)
参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47192110Q9A710C1MM0000 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201206/k10012748501000.html https://www.jaxa.jp/press/2020/12/20201214-1_j.html https://www.isas.jaxa.jp/topics/002522.html
https://www.isas.jaxa.jp/topics/002526.html

オリオン座 観よう

冬の夜空のスターといえば,オリオン座ですね。

 撮影:国立天文台

小学校4年生の時,「月と星」の単元で,冬の大三角を勉強したことを憶えている方も多いと思います。ペテルギウス(オリオンの右肩)の明るさが,観測50年で最も暗くなっていることが懸念されていました。「超新星爆発説」「ペテルギウス自身が出したガスのせい説」などなど諸説が飛び交っていました。ですが,最新の観測結果では,以前の明るさを取り戻しつつあることを示し,しばらく爆発の恐れはなさそうとのことです。

 ペテルギウス 撮影:国立天文台

オリオン座には,多くの方の思い入れがあると思いますが,私もその一人です。院生の時の冬の時期,帰りにバスを待ちながら,六甲山の中腹から,近景に神戸の夜景,遠景に大阪湾,それら上空にVRゴーグルで見たような,オリオン座が夜空一面に広がっているのを見るのが楽しみでした。今日も晴れないかな,雲がかかっていないといいなと思いながら,帰りのオリオンを見るのが楽しみに,論文を書いていました。壮大な自然事象に大きな感動をし,古代の人々が星座に思いを馳せ,物語を想像したことがよく理解できる体験でした。

研究者の性としてはわかりますが,天文学者の中には,超新星爆発が観測できないと考える人もいるようで・・・,オリオン好きとしては,性を越して業ではないかと複雑な思いがします。

大阪では,12月,19時:東の空~24時:南の空~4時:西の空で観られます(凡そです)。キリリとした空気の中,暖かい服装で,澄んだ冬の夜空を観察するのも,この時期の楽しみであります。

最近になって,ペテルギウスの大きさ・地球までの距離がこれまで考えられていたことと違うようだというようなことも明らかになったようで,よく知られ,観測もされて来ましたが,まだまだ新たな発見もあるようです。On Line授業の中,いつもよりは少し時間を自由に使えるのではないかと思います。爆発はまだ先のようですが,言いたいことは,つまり,見られるうちに,オリオン座を観ましょう。

参考:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/010600006/ https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/022700132/

学生主体の授業風景

小学校教諭免許状の取得を目指す4年生。
この日は、自分たちが考えた学級活動の授業内容(話し合い活動)を、全員で体験してみました。

 

 

 

 

 

この日の授業担当者は、授業外で企画を練り教材を準備して臨みました。
「小学校6年生が卒業を前にした時期に、学級として行いたいこと」
「お楽しみ給食のメニュー案を、学級としてまとめる」
といった話し合いの柱を立て、皆で実体験しました。
授業担当者は、合意形成の難しさを実感しながらも、皆の意見に耳を傾けようと努力していました。

この中には、あと数ヶ月で小学校の教壇に立つ4年生もいます。
学びがいのある楽しい授業を行う教員になることを目指して、日々努力をしています。

3年生の就職活動、本格始動!

2020年11月17日(火)に3年次生向けの「就職活動スタートアップセミナー in Autumn」を実施しました。
3年生の大多数が参加し、メモを取りながら真剣に取り組んでいました。

 

 

 

 

 

第1部はリクルートキャリアからの就活準備に関する講座、第2部は就職希望先に応じて、4カ所の面接体験(保育所・施設、幼稚園、小学校教員、企業)、志望動機作成講座、自己分析講座を受けました。
約3時間にわたったため、終わったときには暗くなっていましたが、学生たちの目にいつもと違う輝きを感じました。
コロナ禍にめげず、納得のいく就職先を見つけてほしいと、切に願っています。

こども学科・川田朱夏さん 卒業生・佐藤友佳さん 祝勝会

10月の陸上日本選手権 女子800mで優勝したこども学科3年・川田朱夏さん,女子やり投げで優勝したこども学科卒業生・佐藤友佳さんの祝勝会が開催されました。

祝勝会では,附属幼稚園の園児のかわいいお祝いや,敬愛高校の生徒の校舎の窓からのお祝いもありました。

明るい話題の集まりで,学園の団結も感じられた,とても晴れやかでこころ温まる祝勝会となりました。

本日のような祝勝会が何度でも開催されることを期待したいと思います。