最近、毎日のように子どもの自殺のことがメディアにとりあげられています。学校に通う子どもに特化してみれば、年間約500人、一日2.5人が自ら命を絶っていて、しかもその大半がいじめなど学校生活に原因があるのです。そして、2学期は一番長い学期なので、嫌で嫌でたまらない学校が始まる9月の自殺が年間で最も多くなるそうです。こども学科の教員として、色々と考えさせられます。
「いじめを許さない学校」で検索すると、通信制の学校がヒットします。こども学科にも通信制高校出身の学生がいて、本当によく頑張っています。そんなこともあって、通信制の高校を一度見てみたくて、学生募集ということで大阪市内の複数の通信制高校に行ってきました。先生や生徒さんと話しました。しっかりと自分の意見をもっていた生徒さんが印象的でした。「これまで学校で辛いことがあったけど、通信制の高校に行って本当によかった。大学に行って夢をかなえたい」と語っていました。こういう生徒さんを本当に応援したくなりますし、通信制高校の素晴らしいところをみることができました。もし東大阪大学に来てくれたら夢をかなえられるのにと思いながら聞いていました。
私のゼミー梅田ゼミは他のゼミよりも元不登校が多い、おそらく元不登校の一番多いゼミです。でもそれは本人たちの能力ではなく、いじめとかの学校の問題であって、むしろ他の人にはないよいところがたくさんあります。たとえば、学問を新鮮に感じてくれるので、卒業研究はとても熱心に取り組み、大発見をしてくれたりします。子どもの現場に就職しても、細やかな心配りができます。小学校の時に勉強するか、大学でするかの違いで、能力的に違いはありません。「子ども時代の経験こそが大切」という根拠のない論調が目立つ昨今ですが、すべての経験が大切ですし、いつからでも修正可能です。就職ということでいうと、ゴールの前の4年間は最も大切に思います。過去の栄光よりも、大学での就職活動がまさるからです。
通信制の高校生のみなさん、受験お待ちしています。キャンパスの見学や入試相談は、東大阪大学入試広報部(06-6782-2884)までご連絡ください。私、梅田ご指名でもいいですよ!!