音楽よもやま話」カテゴリーアーカイブ

「音楽よもやま話 Part2」

ピアノで即興!

前回の「音楽よもやま話Part1」では、ベートーヴェン大先生の変わった私生活についてお話しました。

今回は、「ピアノで即興!」と、少しむちゃぶりなタイトルですが、興味があれば遊んでみませんか?

保育の世界では「表現力」「想像力」がとても大切ですね。ピアノを真面目に練習することはもちろん大事ですが、ピアノと仲良く遊べると、もっともっと音楽の世界は広がります。

では、ピアノを弾く前に・・・

アコースティックのピアノの鍵盤は、基本88鍵盤あるのですが、1オクターブの音域の中は12音で分割され、白鍵と黒鍵が規則性を持って並んでいます。と、こう書くと、もう難しいですね。

要は、白黒白黒白、白黒白黒白黒白、の繰り返しです。

え?余計にややこしい?

さて、即興と言うからには、表現するものがイメージできていることが大事ですね。

では、出来るだけ具体的に頭の中にイメージしてみてください。それは「空」ですか?「犬」ですか?それとも大好きな人へのメッセージですか?はたまた怒りの爆発ですか?

そして、ピアノの前におもむろに座って、右端のペダルを軽く踏みながら、両手を黒鍵の位置に・・・

あとは、好きなように指を動かしてみましょう!とにかく大作曲家のように、大演奏家のように、自由に指を動かしてみましょう!

ただし、黒い鍵盤だけを弾くのです!!!ここがポイント!!!

どうでしょうか・・・?恐怖の音楽になりましたか?それとも夢のような音楽ですか?

黒鍵だけで演奏すると、音が濁らず、響きも美しいので、どの音の組み合わせでも、曲らしくなるのです。

あとは、演奏する人のイメージ力!です! 保育現場でも活かせます!

生きることは音楽的であること。体内の血が踊り出すところから始まる。すべての生命がリズムを刻んでいる。君は、君の音楽を感じているかい?

To live is to be musical, starting with the blood dancing in your veins. Everything living has a rhythm. Do you feel your music?

      マイケル・ジャクソン(1958~2009)

フォー!

「音楽よもやま話 Part1」

こんにちは、実践保育学科で「音楽」を担当している篠原です。
さて今回は、「音楽よもやま話 Part1」と銘打って、ちょっぴり敷居の高い?と思われがちなクラシックの世界を、ゆるーくご紹介できたら、と思っています。

まず、皆さんが真っ先に思い浮かべる有名な作曲家って、誰でしょうか?
バッハ、ショパン、ベートーヴェン・・・

世間に流れている多くの音楽の中でも、ベートーヴェンの作品ほど誰もが知っていて、身近なものはないのではないでしょうか。

ベートーヴェンに私はお会いしたことはありませんが(彼は1770年に生まれていますから)、その作品に触れることは多く、いつも近くに感じています。

例えば、「エリーゼのために」は、冒頭の部分だけなら弾けるよ、って人が多いと思います。誰もが知っていて、ちょっぴり弾ける「ネコふんじゃった」のような親しみがありますね。

そして、かの有名な「ダダダダーン!」の「交響曲第5番 運命」に至っては、最近放映されたドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』の主題曲にもなっていました!
アレンジされているので、もはやクラシックには聴こえなかったのが不思議で新鮮。

音楽室によく飾られている肖像画は、ちょっぴり強面(こわもて)のお顔で、髪を振り乱して作曲してる感がありますが、実はとっても繊細で、恋多き人だったようです。
でも、すぐに恋をしては振られ、恋を語っては果たせない悲しい思いをしていたようです。

エリーゼのために」は、実は「テレーゼのために」と書かれていたのですが、悪筆だったため、間違って後世に伝わってしまったのです。
なんと、そのテレーゼはベートーヴェンが愛した女性なのです!

そして、大の引っ越し魔(あえて魔と言いたい!)で、青年期から亡くなる56歳までに79回も!!引っ越しをしていたことには、驚きを超えて呆れます。

大家さんと喧嘩しては引っ越し、曲作りのインスピレーションが枯渇すると引っ越し・・・。
ピアノの運搬だけでも大変そう、と思うのは凡人の私だけでしょうか・・・。

実践保育学科の「演奏発表」では、時折ベートーヴェンの作品が演奏(ピアノ)されます。
その時、学生たちはその曲の美しさや偉大さに触れて感動してくれます。
感性が豊かな若い人達の心に、ポップスやロックと同じように、クラシックがちゃんと響いていることを実感しています!