新企画! 介護あいうえお作文 第3回

新企画! 介護あいうえお作文 第3回

第3弾は、「かいごふくしし」の「ご」です。

みなさん!いかがお過ごしですか?

介護福祉学科の馬込です。オープンキャンパスも終了し、いよいよ今週から入試が始まります。

オープンキャンパスでは、「お殿様」、「咳や痰治郎(竃門炭治郎)」、「大木凡人風妖精」、「南展望台の係員」といろいろと姿を変え、馬込、頑張りました。

人呼んで、「なんでも入っている、介護福祉学科のごもくめし」です。

 

ごもくめしと言えば、昔、「素人名人会」というテレビ番組がありまして、いろんな分野の腕自慢の素人がその腕を披露するという番組でした。当初西条凡児が司会をしていましたが、不祥事で西川きよしに代わりました。その頃よく見ていました。出演者が歌を歌う時に演奏していたのが「ごもくめし」というバンド…

話は、介護あいうえお作文でした。

「ご」と言えば、ゴミ箱。いつも思い出す言葉があります。

 

介護職は「ゴミ箱」じゃないとだめ。

 

私が、以前勤務していた学校も短期大学の介護福祉士養成課程でした。

そこの先輩教員だった島田妙子先生(日本の訪問看護の礎を築いた先生です)が、いつも学生に「介護職はゴミ箱じゃないとだめ」と話していました。

老人ホームで暮らすお年寄りは、つらいことや悲しいこと、いやなことがあっても、話さない方が多いです。遠慮しているんでしょうね。しかし、そのような気持ちを貯めてしまうと元気がなくなってしまいます。

ですから、そのようなつらいことや悲しいこと、いやなことを話しもらえるように、吐き出してもらえるようにする必要があります。

がんばって生きている中でできてきた、弱音や愚痴のような「心のゴミ」をゴミ箱に捨てるように、ただただ話を聴く。励ましたりはしない。だって、がんばって生きてきた結果なんですから。むしろ、ご苦労様と言ってあげたいですね。

 

次回は「かいごふくしし」の「ふ」です。お楽しみに!

新企画! 介護あいうえお作文 第2回

第2弾は、「かいごふくしし」の「い」です。

「か(カメラ)からバトンを受け取りました。
「い」ではじまると言えば・・・ 犬(ワンちゃん)、医食同源、一期一会、あたりかなと思いましたが、今回は庶民的にとこん」。「糸こんにゃく」です。「しらたき」と呼ばれる地方も多いようです・・ このように書きますと、「糸こんにゃくとしらたきは別物です。原材料・製造方法などが異なります。だから、違う呼ばれ方をしているのです。」とうんちくを語る方がいらっしゃると思います。確かに、歴史的に見て、原材料・製造方法・地域が異なるから、その名称になったということも多く、それらを詳しく知るということは興味深いことです。ただ、今回は、もっと軽いノリです。カフェで、目の前に運ばれてきた冷たいコーヒーを一口飲んで、92歳の大阪(生まれ育ち)の男性は「れいこ(冷コー)や!」、92歳の東京(生まれ育ち)の男性は「アイスコーヒーだ!」と、違う商品名を口ずさむこともあるという表面的なお話です。

とこん(糸こんにゃく) : しらたき
かんてき                                :   しちりん(七輪)
天かす                                    :   揚げ玉
回転焼き                                :   今川焼き    大判焼き
コールコーヒー      : アイスコーヒー
豚まん          : 肉まん
たぬき          : きつねそば
さぶいぼ         : とりはだ
かしわ          : とりにく
煮抜き          : ゆで卵

また、同じ名称でも中身(内容)が異なるものもあります。

ところてん(黒蜜)    :    ところてん(酢醤油)
桜餅(道明寺)         : 桜餅(長命寺)
たまごサンド(卵焼き)  : たまごサンド(ゆで卵)

さて、これをお読みくださっているかたは、日常会話の中で何をお使いですか。また、どちらがお好みですか。介護福祉学科教員の出身地等はさまざまです。同じ日本でも新しい発見があります。是非、おしゃべりにいらっしゃってください。

次回は「かいごふくしし」の「ご」です。お楽しみに!

新企画! 介護あいうえお作文 第1回

ご好評いただいていたリレー連載企画ですが,「ちょっとマンネリでは?」という声もあり,新たなテーマを設定しました。

どこまで行けるか不安ですが,「かいごふくしし」のそれぞれの音で始まるテーマでリレーしていこうと思います。

第1弾は,「かいごふくしし」の「か」です。

「か」ではじまると言えば,やはりカメラしかありません。

かれこれ20年以上前ですが,レ●ン社という有名店 (最近行ってないなあ,と思って調べてみたら,うれしいことに変わらずお宝をあつかっているようです) で,CONTAX RTSPlanar T* 50mm F1.4 付きの 中古を4万円で手に入れて遊んでいました。

CONTAXというブランドは,もともとLeicaと並ぶ,ドイツの大メーカーでしたが,いろいろあってヤシカと提携してRTSが生まれました (くわしくはこちら)。

初代RTSの発売は1975年とのことなので,その当時でも27年落ちぐらいだったことになります。OLIMPUS OM1,Nikon FM2とマニュアル露出 (それでも露出計内蔵というだけで喜んでいた),機械式シャッターのカメラばかりを使ってきたところに,絞り優先自動露出,電子制御式シャッターは,なかなかのインパクトでした。

レンズに関しては,いまだにネット中にあふれる作例の通り,「えっ,なにこれ?」の連続でした。

久しぶりに,好きなカメラとレンズを持って街をぶらぶらしてみたくなってきました。

みなさんは,どんな趣味をお持ちですか?

次回は「かいごふくしし」の「い」です。お楽しみに!

引用URL

https://lemonsha.com/

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9#top-page

https://one-scene.com/products/251

https://one-scene.com/products/74

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%AB

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%82%B7%E3%82%AB

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9OM%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

 

 

地域文化からの学び ~「地蔵盆」に参加して~

     

皆さんこんにちは!
皆さんは、「地蔵盆」ってご存じでしょうか。
地蔵盆は、街角や道端のお地蔵様、いわゆる「辻地蔵」が対象とのことです。お地蔵さま
は、子どもの守り神でもありますので、子どもが中心となってお地蔵様を供養します。この
行事は、関西地方を中心としたもので「提灯」を奉納します。これは、お地蔵様と子どもの
縁を結ぶという意味があるとのことです。提灯には、「子どもの名前」と「地蔵尊」と書く
ことになります。いつも見守ってくれているお地蔵様を子どもが中心となって供養すると
いうことです。

この行事は、関西地方を中心に行う行事で、7 月 24 日前後に行うようです。また、大阪
では 8 月 23 日、24 日あたりに行っているようです。私も、今回参加させていただきました
が、地域住民、地域の相談機関の職員が一緒の場におり、何気ない会話をしながら季節行事に
参加している「空間」、「場」は、「関西らしい?」「大阪らしい?」印象を受けました。つま
り、地域に根差した、地域住民の主体性の構築ということは、絵空事ではないのでしょう。
私たちは、日々の人々のつながり、かかわりというあたり前の日常のなかにヒントが転がっ
ており、そこからどう感じるかということです。これかも、地域、日常、文化に触れながら、
大学から地域に出て「学生」とともに教育・研究活動を続けていけたらと思います。

 

#地蔵盆
#地域
#提灯
#日常
#文化
#子ども

引用
日本文化研究ブログ
https://jpnculture.net/jizoubon/(閲覧日:2022.8.25)

大好評! 連載企画第5弾「介護現場ってどんなところ?」

介護現場では、どんな知識や技能があると良いのでしょうか?
もちろん、介護福祉学科で学ぶ技能、知識は必ず必要になるということを前提としたお話です。

これに加えて、このような知識や技能があれば、介護現場で役立ったのではないか?という例を介護現場の事例から、2つほどご紹介します。

まずは「運転免許」。
特にデイサービスでは普通車や軽自動車で利用者さんを個別に送迎をすることもあることから、介護現場で働きたいと考えている方は、運転免許は早いうちに取得しておくことをお勧めします。
ちなみに、私が介護福祉業界に入れた理由は「MT(マニュアル)の車が運転できたから」みたいです。今はMT車は少なくなりましたが、私が介護職員だった1990年代は、施設の車いす用リフトのついた大型の車は、ほぼMT車でした。そのため、当時、私は「送迎車が運転できる男性職員が来た」ということで、かなり歓迎された覚えがあります。ただし、私のシフトは「送迎、送迎、風呂、送迎」(権藤、権藤、雨、権藤みたいですね)で、なかなか忙しい日々でした。
もちろん、今の送迎車はほとんどがAT(オートマ)車で、はるかに運転しやすい仕様になっています。そのため、介護現場では「とにかく安全に車の運転ができる」ということが大切ですね。

つぎに「パソコン」の知識と技能。
介護現場ではパソコンやスマホが使えるということは、とても大きなメリットがあります。以前は利用者さんの記録(ケース記録といいます)は紙に記入し、ファイリングして保管することがほとんどでしたが、最近では、電子カルテやICT機器が福祉施設でも普及しており、介護保険の請求や他施設とのやり取りもデジタルで行うことが一般的になってきました。かくいう私は、パソコンを組んだりばらしたりということが趣味だったのですが、それを施設長に知られてしまってからは、施設のパソコンの管理や広報誌の作成を「焼肉おごるからさぁ~、頼むよ~」と言われて引き受けていました。今から20年以上も前の話です。現在では、個人情報の管理や機器の運用の仕組みが複雑になってきましたので、パソコンやタブレット、そして施設内でのデータ管理は専門業者が入っていることがほとんどです。しかし、たとえばゲーミングパソコンでゲームをすることが好きだったり、自作パソコンを作ったりする技能があれば、介護現場で少しパソコンがトラブルに見舞われたときに重宝されると思います。

※上司や施設長のパソコンにトラブルが起きた時には、再起動すると解決していましたが、それだけも当時はかなり感謝されていました。(あくまでも個人の経験です)

この他にも、「こんな知識があっても使えない?」と思っている以外な技能が、介護現場では役に立つことも多いです。
たとえば、「部活が吹奏楽部だった=レクリエーションでエース級の大活躍 ただし楽器は持ち込み」、「ネコやイヌなどペットを飼っていた=コミュニケーションで困ったときに大活躍(しかしなぜかネコ派とイヌ派に分かれる」など、いろいろあります。

それは、介護現場が「生活」という、「人それぞれバラエティー豊かなことを支えていくから」なのでしょう。

大好評! 連載企画第5弾「介護現場ってどんなところ?」

介護の現場から~夜勤中のヒェ~ッ!!!なお話~

あれは今から数十年前、まだ「介護保険」という言葉もない時代
当時勤務していた高齢者施設での夜勤中のできごとです・・・

深夜2時すぎ、おむつ交換にまわるため、8人部屋のお部屋に入ります

うす暗い大部屋・・・そっとベッドに近づいて、枕元の灯だけともしました
何気なくベッドの上を見ると・・・・・ ん????  えぇっ?!?!
ベッドの上と下から人間の頭が見えるではありませんか!!!!
「ヒェ~ッ!!!!!」と思わず声をあげてしまった、新人のわたくし
本当に腰が抜けるほど驚きました・・・・

よくよく見ると、別のお部屋のおばあ様がよそ様のベッド内で熟睡中・・・
部屋を間違えて入ったことも気にされず、目の前のベッドの足元からそっと
お休みになられたご様子でした

「起きてください・・・お部屋、間違えていますよ」と私なりにできるだけ冷静に
お言葉をかけましたが、「うるさいねん!! なんやの、寝かしてちょうだい!!」
と叱られました・・・涙・・・・・

いろいろな意味で  夜勤中のヒェ~ッ!! な お話です・・・・

“大好評! 連載企画第5弾「介護現場ってどんなところ?」その4

グループホームの良いところ

グループホームでは、1つの共同生活住居に5~9人の少人数の入居者が、介護スタッフとともに共同生活を送っています。
家庭的な環境のもとで、認知症の人を対象とした専門的な援助やサービスが提供されています。
入居者さんは状態に応じて、スタッフの援助を受けながら、料理や掃除などの役割を担って生活をしています。
特に食事の面では、入居者さんと介護スタッフが一緒に食事を準備して、作ったり食べたりする点が、調理を施設側ですべて行ってくれる他の介護施設とは異なります。
このように家事を一緒に行うことで、認知症の進行を遅らせることのメリットも期待されています。

私もグループホームで介護の仕事をしてきましたが、若いころ料理には慣れていなかったため、入居者のおばあちゃんに、たくさん料理を教えてもらったり、手伝ってもらったりしていました。
認知症(特にアルツハイマー型認知症)になると、初期から特に最近の記憶の障害が大きくなりますが、「技の記憶」と呼ばれる「手続き記憶(自転車の乗り方や泳ぎ方など、からだで覚えるような記憶)」はしっかりと残っている方が多いのです。ですので、とくに昔から料理をたくさんしてきたおばあちゃんは、認知症になっても包丁さばきなどは、私よりはるかに上手でした。

これから介護の仕事に就こうとしている人で、料理が好きな人や、料理を覚えたい、うまくなりたい人にはグループホームがおすすめです!

“大好評! 連載企画第5弾「介護現場ってどんなところ?」

【お年寄りとウイスキー】

みなさん、ご機嫌いかがですか?介護福祉学科の馬込です。
時々こんな話を聞かれたことはないですか?

「うちのおばあちゃん預けている老人ホームの職員さん、何もしてくれへんのよっ!」

以前、勤めていた学校での出来事です。
私は老人ホームで実習をしている学生と施設で話をしていました。
話の内容は実習での課題である「介護計画」の進捗状況でした。

詳細は省略しますが、学生の介護計画は、運動不足と思われる利用者さんに
身体を動かしてもらうというものでした。学生がいくら運動に誘っても利用者が
乗ってきてくれなくて、学生は計画が進まず、途方に暮れていました

私が利用者に運動させるためのテクニックを学生に話していた時のことでした。
一緒に聞いていた施設の職員さんが、

「先生、心が動かな、身体は動かんよ」と、ひとこと言われたのです。

「あぁ、テクニックに走って、利用者さんの気持ちを一つも考えてなかったな」
と反省したのでした。利用者の身になって考えて、利用者さんが運動したくなる
にはどうしたらいいかを学生と考えました。
その結果、利用者さんは運動をされたのです!

心が動くように働きかけますが、ひょっとしたら時間がかかるかもしれません。
その間、待つことも重要になります。そうそう急かされても心は動きません。

何も足さない。何も引かない。

某洋酒メーカーのウイスキーのCMでのキャッチコピーですね。
介護もよく似ています。

利用者さんを施設のやり方に無理やり合わせるのではなく、その人らしさを大切にする
ことが重要です。そのためには気持ちが整って、心が動くまで待つことも重要なのです。
人の気持ちって、ウイスキーが熟成するようにゆっくり整っていくものかもしれません。

老人ホームの職員さん、何もしないのではないかもしれませんね。
そう“積極的に”待っているのです。気持ちの熟成を見守りながら。

大好評! 連載企画第5弾「介護現場ってどんなところ?」

第2回目は「人間のたいせつな暮らし」です。

今回の筆者は、「家族介護25年ほど」および「利用者さん介護11年ほど」の経験があります。辛いこと悲しいこともありますが、楽しいこと嬉しいこと感激することも多いです。特に、祖父母・父母などの家族介護は、その時に「お得感」がなくても丁寧に大切に粘り強く携わることをお勧めします。とてつもなく長い時間になるかもしれませんが・・・大きな幸せに繋がります。介護現場は、人間のたいせつな暮らしそのものですから、自分の力で「自分に身につけられる幸せ」を獲得しましょう。
以前、在宅介護の家族(要介護4)がおりました。その家族は、ケアマネージャーが訪問するのを嫌がりました。ケアマネージャーのかたに何人も交替していただきましたが、頑なに拒否されました。居宅介護支援事業所の責任者から「自己作成していただけないか」と言われ、市の介護保険課の支援を受けながら進めました。このことで、多くのことを学び、喜びを感じることができました。
お客様である利用者さん(施設・在宅)のことは、秘密保持義務がありますので、お話しすることはできません。ただ、一般的に言われている「介護現場」とは異なることも多いです。是非、次の電子書籍をご覧ください。
実録! 介護のオシゴト(はじめ~5冊めまで) 國廣幸亜 著  秋田書店

介護現場は特別な場所ではありません。
温かい心をもった個性のある人間のたいせつな日常がある場所です。
智慧・知識など、学ぶことは多いです。

大好評! 連載企画第5弾「介護現場ってどんなところ?」

連載企画第5弾は「介護現場ってどんなところ?」です。

現場のこともよく知る本学科教員が,ディープな話からライトな話まで,いろいろお届けします。

第1回目は「お金のはなし」です。

「介護の仕事って,社会的にとって大事だけど,給料がね・・・」というイメージをお持ちのみなさん! この数年で,待遇がすごく改善されてきているんです。

(介護労働の現状について 介護労働安定センター)

短期大学卒1年目で年収は300万円を超えます。介護福祉士 (国家資格) を持っていれば,別途手当なども付くようです。

以前と違い,介護専門職は将来をしっかり描ける職業に変わりつつあります。

 

 

「介護の仕事は大変だから長続きしないんだよね・・・」という話もよく聞きました。でも,実はもうそんなことはないんです。

(https://kaigo.ten-navi.com/career/guide/139)

上のグラフを見てもわかるように離職率も下がってきています。これは,待遇が良くなってきていることと無関係ではなさそうです。

いかがですか? 介護福祉士は,安定した待遇が期待できる職業です。介護の魅力を確かめに,ぜひオープンキャンパスにお越しください!

引用

http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2021r01_cw_genjou.pdf

https://kaigo.ten-navi.com/career/guide/139