日別アーカイブ: 2020年8月18日

卒業生たち

東大阪、その近隣で働いている卒業生たちが、時々顔を見せてくれます。我々教員は、そういう成長した姿を見ることが楽しみの一つです。

介護職には、技能実習、初任者研修、実務者研修、そして介護福祉士と、様々な人々がいます。本学科の卒業生は、もちろん介護福祉士なので、卒業してすぐに「リーダー的存在」として期待されるので、卒業生は大学で学んだ基本を元に一気に成長します。

卒業生に会うたびに「大人になったなぁ~」って、本当にそう感じます。学生時代はそこそこだったのに、「こんにちは」「在学中はお世話になりました」「今は、生きがいを持って頑張っています」「厳しくても優しく教えてくださってありがとうございました」「また伺います。今日はありがとうございました」と、あまり成績の良くなかった留学生が、きちんとした言葉で挨拶してくれた時、本当に涙が出そうになりました。教育って、こういう醍醐味があるんです。

高い山ほどすそ野が広い。基礎、基本を身につけて、大きく羽ばたいていった卒業生たち。本学の誇りです。

鷹野@学科長

国際的キャンパス

東大阪大学短期大学部介護福祉学科は、現在日本を含めて10の国と地域から学生が集まって学修しています。海外留学をすることはなかなかできませんが、本学科では、東大阪キャンパスに居ながらにして、留学と同じように、世界の友達と知り合って、世界のいろいろな話をして、友情を深めることができます。

僕はアメリカに留学し、中南米、アジア、オセアニア等々、多くの国と地域で仕事をしてきました。もちろん大変な仕事でしたけど、それ以上に楽しい経験をたくさんしました。いろんな国の事情や文化が理解でき、改めて日本の良さを感じたものです。

日本の介護はアジアで最も進んでいます。本学科で学習して、介護福祉士の国家資格を取ったら、海外で指導者になるということも夢ではありません。医師、看護師等の国家資格所持者は、世界中で働いていますね。介護福祉士も、そうなると考えています。

鷹野@学科長

持ち上げない介護!

重いモノを持ち上げるのと、横にズラすのは、どっちが楽ですか?もちろんズラす方ですね。垂直運動よりも水平運動の方が、楽なのは物理学で勉強した通りです。我が国の介護の世界では、長年「持ち上げる介護」が主流で行われています。それで、介護福祉士が頚肩腕症候群(首、肩、腕の痛み)、腰痛症になったりしてしまいます。

本学科の重松准教授は、介護先進国北欧の「持ち上げない介護」を教えています。これは、画期的な講義です。利用者も、介護者も楽な介護が、「長続きする介護」のコツです。皆さんが、最先端を勉強しに来るのを楽しみに待っています。

鷹野@学科長

熱中症対策

いや~、今日も暑いですね。昨日は浜松市で41.1度という、気温の日本タイ記録が出ました。盛んに「熱中症に注意」といわれますが、今日は熱中症について話します。

熱中症というのは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節が上手くできなかったりして、体温が急に上がり、めまいやけいれん、頭痛、倦怠感等の症状を呈する広い概念です。

予防には、高温になる場所を避けて、のどが渇く前から十分に水分補給をしてください。ただ、コーヒー、お茶などのカフェインの多い飲み物は、利尿作用といっておしっこをたくさん出してしまうので、逆効果になるので注意が必要です。

風通しのいい服装をすることも大切です。袖口や首回りが開いているものがいいですね。それに、一枚で着るよりも、インナーを着けて間に空気の層を作ることも大切です。

高齢者は、のどの渇きや体温の上昇を感じにくくなっていることと、体内の水分量がもともと少ないことで、熱中症になりやすいのです。加えて、エアコンをなるべく使わないようにするという、旧式の生活スタイルの人も多いので、室内の熱中症が、屋外の熱中症より多くなっています。家の中では常にエアコンをつかうということも大切です。

新型コロナウイルスの予防に続いて、熱中症について、お話ししました。介護福祉士は専門学校にもコースがありますが、大学には、我々「博士(医学・薬学・学術)」「修士(社会福祉学・文学等)」科学者がたくさんいるので、科学的に学修することができます。そこが一番の違いですね。

鷹野@学科長