第1回 テーブルコーディネーター 初級 短期集中レッスン

テーブルコーディネートとは…

食卓を演出することです。食卓というのは、さまざまな感情が生まれる場所。食卓に何かしらの演出を加えれば、それだけでその食卓につく人たちの会話が弾んだり、心を豊かにすることができます。料理だけではなく、テーブル全体の雰囲気を演出するのが、テーブルコーディネーター。基本的には、料理や器選びから室内のレイアウトまでを総合的に任されることが多く、演出対象はテーブルを取り囲む空間全体となっています。

 

令和2年2月10日(月)、12日(水)の二日間、当学科で「第1回テーブルコーディネーターのディプロマ(初級)短期集中レッスン」が開催されました。

テーブルで、クロス、食器などを使って実習をメインにレッスンを行います。丸二日間、しっかり講義・実習を受けて、撮影した写真を書類として数枚提出すれば学生でも「テーブルコーディネーター初級」の資格(※)が取得できます。

(※I.L.D.日本テーブルコーディネート協会 http://www.j-t-c.org )

今回は卒業を目の前に控えた2年生が参加することになりました。

初日は講義を受けた後、生花でレッスン。

花器の中に水を含ませたオアシス(緑の土台)を入れたら、準備完了です。

花を生けるのが初めてな学生も多く「苦手だ~」と言いながらも、生き生きと一本一本丁寧に挿していきます。
出来上がった花がこちら。

次はその花を使ってテーブルのセッティングをしていきます。

 

グループになり、中には一人でセッティングを楽しんでいる学生も。

まずはメインテーマ、続いて色を決めます。

季節や場所・時間を考慮し、食器や料理まで決めていきます。

完成した作品はこちら。

二日目は講義を受けた後、フィギュアの作成をしました。

今度は造花で作成しました。

出来上がった作品がこちら。

卵型ということもあり、イースターエッグ風にも使える為、テーマを「イースター」にしてテーブルセッティングをした学生もいました。

その他にもクリスマスや、夏をテーマにした方も

素敵なテーブルが勢揃い!!!

皆さん、充実した2日間でしたね(^^♪

昨年に続いて講義をしてくださったのは、日本テーブルコーディネート協会の 後藤智恵先生です。

二日間、本当にありがとうございました。

2020年度 就職活動スタートアップセミナー

2020年2月4日(水)13:00より、「2020年度 就職活動スタートアップセミナー」が開催されました。

受付を済ませ、学科ごとに着席する様は、さながら就職説明会の様相を呈しておりました。開始前は和気藹々としていましたが、セミナー開始と同時に引き締まった雰囲気に一変しました。

はじめに、キャリアサポートセンタの大森様から、全体に向けて就活を開始する上での留意点などについてお話がありました。面接時の受け答えについてなど、より具体的な話もして頂きました。

その後、一斉に「就職模擬試験」(約60分)を受験しました。今回受験した試験結果は、春休み中に受験者の自宅に郵送されるので、来る就職活動で足りない知識を補うのに活用して頂きたいものです。

14時40分頃からは、栄養士・製菓衛生師就職に特化した「実践食物学科分科会」を開催。
多くの1年生が真剣な眼差しで参加しました。

【AF分科会プログラム】
14:40 学科長あいさつ
14:45 先輩の就活体験談〔2年生の黒田さんと三國さん〕
15:00 就職試験アドバイス〔講師:植田様((株)テスティパル 総務部 調理指導室)〕
15:15 専門職の仕事とやりがい―保育園栄養士の実際―〔講師:豊永様(むぎの穂保育園)〕
15:30 終了

先輩の体験談では、早々に就活をスタートさせ、見事希望の委託給食会社に内定を獲得した2年生の黒田さんと三國さんに登壇してもらいました。
先輩の体験談の中には、これから就職活動に取り組むためのヒントがいっぱい!
皆さんが行いがちな失敗についても、体験談の中から後輩のためにアドバイスしてくれました。

また、長年、ホテルや病院の調理師として現場の第一線でご活躍されている植田様からは、「栄養士と調理師のコミュニケーションの大切さ」や「心を込めて料理を作ることの大切さ」などについて、とてもリアルな実例を交えながらお話し頂きました。

昨年も講師としてお越しいただいた保育園栄養士の豊永様からは、「保育園栄養士は調理も日々行うので、今のうちから技術を磨いておいてくださいね」「献立作成や栄養価計算はもちろん、発注業務も日々の大切な仕事です」など、保育園栄養士の仕事内容をご丁寧に話してくださいました。

来年度の給食実務論や給食管理実習で「発注」について学習します。
学生のうちに廃棄率を考慮した発注の仕方など、しっかりと学んでマスターしましょう。

分科会の後は、メイクアドバイスおよび証明写真撮影会に参加しました(希望者のみ)。

アドバイザーの先生方をはじめ、学科の先生方、そしてキャリアサポートセンターも、皆さんの就職活動を応援しております!

就職戦線は早くも始まっています。いち早く希望の就職・進学先に内定を頂き、その後の学生生活を充実させましょう!

令和元年度 卒業研究発表会

本日(2月3日)、実践食物学科の卒業研究発表会が行われました。

これまで1年間を通して取り組んできた研究の集大成です。
どのチームも堂々と発表しており、大きな成長を感じられました。

聴講していた1年生も興味津々のようで、「来年は自分たちがやるんだ」という想いを抱いていた様子でした。

      

      

2年生の皆さん、本日はお疲れさまでした!

なお、卒業研究のパネル展示を9号館6階にて行っています。
一般の方もご覧になれますので、ご希望の際は本学までお問い合わせください。

卒業後のキャリア -栄養士×中学校(家庭)教諭-

12/24(火)で年内の講義が終了し、年の瀬も押し迫ってまいりました。
今年度も様々な卒業生が卒業後のキャリアを後輩に向けて語ってくれましたが、現役の中学校(家庭)教諭として活躍している卒業生を招聘した回を振り返りたいと思います。

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11/28(木)3限目「社会人になるにはⅡ」(2年生)の講義に卒業生を招聘しました。

2013年3月に健康栄養学科(現:実践食物学科)を卒業した原田綾奈さん(大阪市内中学校勤務)をゲストスピーカーとしてお迎えし、中学校(家庭)教諭までの足跡や実際の仕事内容などについてお話を伺いました。

原田さんは、本学を卒業後に食育に力を入れている4年制大学に編入学しました。
2年間の更なる学びを経て、夢だった中学校(家庭)教諭の道に進み、現在に至ります。
2018年には見事大阪市の教員採用試験に合格!

原田さんは本学在学中に5つの資格(栄養士,栄養教諭,中学校(家庭)教諭,フードサイエンティスト,社会福祉主事任用資格)と124単位を取得して卒業しました。
編入学先の大学の卒業必須単位が126単位だったことからも、いかに多忙な2年間を本学で過ごしたかが良く伝わるエピソードですね!

「家庭科の先生は1人」という環境の中学校が多い中、「横のつながり」を大切にしているそうです。
研修会に積極的に参加し、学んだことをすぐに取り入れるよう心がけているとのこと。
今回作成してくださったスライドも、ユニバーサルデザインのフォント(UDデジタル教科書体NP-R)で作成されており、文字が読みやすいものでした。

現在中学3年生の学級担任を受け持っており、学級運営に日々奮闘している様子も話してくれました。
現場ならではのエピソードの数々に、後輩たちは大いに興味関心を寄せておりました。


授業後は、原田さんが学生時代学んだ懐かしい教室でインタビューを行いました。
中学校(家庭)教諭への熱い想いや夢など、様々な話題が広がり、楽しいインタビューとなりました。

「すべての生徒に家庭科を教えているので、どの卒業生が遊びに来ても顔がわかるのがうれしいですね」

そう笑顔で話す原田さんの様子に、中学校(家庭)教諭としてのやりがいや充実を感じました。

最後に、後輩からの質問すべてに丁寧に回答してくださったプリントも頂きました。見やすい文字でびっしりと書かれており、原田さんの優しくまじめな人柄が表れておりました。

原田さん、この度はお忙しい中ありがとうございました。

日本の食料事情と6次産業の展望と食育について学びました

実践食物学科1年生のキャリア教育科目「大学で学ぶⅡ」において、農林水産省 近畿農政局 地方参事官(大阪府担当)の松田様を講師にお迎えし、日本の食料事情と6次産業の展望と食育について学びました。

近畿農政局 地方参事官(大阪支局長)松田様

今回の講義内容は以下の通りです。

1.日本農業の情勢
2.日本の食料自給率
3.食品ロス
4.農業の6次産業化と地産地消
5.食育
6.その他の話題

食のプロを目指す学生にとって、知っておきたい内容ばかりです。

栄養士は食材の「調理」を、製菓衛生師は菓子の「製造」を行います。

それらの食材は、農業生産者の手によって収穫されて市場に流通しています。
そのため、農業や食料に対する理解を深めることは、食に携わる専門職にとって非常に大切なことです。

日本農業の情勢や食料自給率等の推移、食品ロス問題など日本の食料事情について理解を深めました。
また、食料自給率・食料自給力の維持・向上のためにできることなども、今回の講義内容を踏まえて各自で考えるレポート課題にも取り組んで頂きました。
そして、地産地消や食育など、普段の授業でおなじみの内容も、日本の農業の発展にどのように繋がっているのか、改めて考える良い機会となりました。

また、学科の講義で中々耳にする機会のないワードも。
スマート農業、SDGs、6次産業化、CSF ――。
社会でホットなトピックも教わりました。

松田様の結びの言葉にあったように、今年の年末年始は食品ロスの削減を意識して食事を楽しんでくださいね!

近畿農政局の皆さま方、貴重なお話をありがとうございました。