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中澤桜子さん(1年次)が「WFPチャリティーエッセイコンテスト2020」で審査員特別賞(18歳以上部門)受賞!-後編-

音楽評論家・作詞家/国連WFP協会顧問の湯川れい子様

審査委員長を務める湯川れいこ様は、コロナ禍で追い詰められた生活を送る人々にも思いを馳せたうえで、
「こんな大変な時に、2万人を超える方がどこかで一生懸命書いてくださった。小学生をはじめとして、様々な方々が。そのことに大変感動しました。」
とコンテストの総評を述べられました。

 

竹下景子様から温かなコメントを頂戴しました

選者の竹下景子様と中澤さん

中澤さんのエッセイを選出して下さった、国連WFP協会親善大使・俳優の竹下景子様より、下記のコメントを賜りました。

「タイトルが良いですね。読ませて頂いたときに、私も心が震えました。食べることは日常のことですが、その日常が当たり前に行われない今だからこそ、改めて振り返って辛かった出来事を作品にされた。毎日毎日重ねてきた努力も、健気さも、読み手の心を十分に打つものですけれど、この時期に発表してくださったということに対して、私からも改めて感謝を申し上げたいと思います。」

来賓の方々や審査員の方々から受賞者に向けたコメントは、ノーベル平和賞受賞やコロナ禍における内容を含んでおり、まさに今年ならではの心に響く内容でした。

誰かの頑張った活動が何らかの形で表彰されたり認められたりすることは、その活動に携わる方々の心を明るくしたり励ましたりするのだと、改めて実感いたしました。

受賞者のコメントを述べる際、中澤さんはしっかりとした口調で想いを伝えました。

「この度はこのような素晴らしい賞を頂き本当にありがとうございます。今年はコロナウイルスの影響で、たくさんの人が苦しみ、心の余裕も失っていたかと思います。その中で実体験を綴ることでチャリティーに参加し、誰かの食を支援できる機会をくださったことに感謝いたします。エッセイを書いたのも、このようなコンテストに挑戦したことも初めてだったのですが、改めてこの時期だからこそ書けた作品だったと思います。この度はありがとうございました。」

他の受賞作品も、今だからこそ書ける内容の素晴らしいものばかりでした。他の受賞者のコメントにもあったように、「こんな時もあったんだ」と、いつか思える日が来てほしいものです。

【参考】入賞作品発表ページ:https://www.wfpessay.jp/2020/result.html

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現在WFPでは、世界食料デーキャンペーン2020「ゼロハンガーチャレンジ~食品ロス×飢餓ゼロ」の一環としてSNSを活用したキャンペーンを展開しています。

「買う」「つくる」「食べる」といった食品ロスを減らす行動をSNSに投稿すると、1投稿=120円の寄付になり、国連WFPが途上国の子どもたちに学校給食を届けます。

TwitterやInstagramといったSNSを活用されている方にとって参加しやすいキャンペーンですので、ぜひ参加してみてください。

【参考】ゼロハンガーチャレンジ公式サイト:https://www.jawfp.org/worldfoodday2020/

 途上国の子どもたちに給食を届ける素晴らしい取り組みを推進しており、学生とともに参画する機会を与えて下さった、認定NPO法人 国連WFP協会の皆様方、協賛・後援・協力企業の皆様方に改めて感謝の意を申し上げます。
また、WFP国連世界食糧計画におかれましては、このたびのノーベル平和賞受賞まことにおめでとうございました。

中澤桜子さん(1年次)が「WFPチャリティーエッセイコンテスト2020」で審査員特別賞(18歳以上部門)受賞!-前編-

中澤桜子さん(実践食物学科 栄養士コース 1年次)が、「WFPチャリティーエッセイコンテスト2020」において「審査員特別賞(18歳以上部門)」を受賞しました!
受賞作品のタイトルは「私は二度、震えた」。

表彰式に出席するために新幹線で向かいました

10月9日に国連WFP協会が支援するWFP国連世界食糧計画がノーベル平和賞を受賞したばかりのタイミングの表彰式。
今年の表彰式はうれしいニュースが2倍!
大阪から東京・銀座で開催される表彰式に出席しました。

2020年10月16日(金)14時、コードヤード・マリオット銀座東武ホテルにて表彰式が開催されました。

ソーシャルディスタンスを保った会場

リハーサル風景

本エッセイコンテストのテーマは
「みつけた! 私の元気ごはん」。

応募1作品につき途上国での給食3日分にあたる90円が寄付される仕組みとなっており、2020年は過去10年間で最多の2万2,905通もの作品が全国から寄せられ,206万1,450円が3社の寄付協力企業(昭和産業株式会社,日清食品ホールディングス株式会社,三菱商事株式会社)より寄付されます。

これにより、約6万8,700人の子どもたちに学校給食を届けられます。

WFP国連世界食糧計画日本事務所代表の焼家直絵様より、ノーベル平和賞や学校給食についてお話がありました。

「今回のノーベル平和賞受賞は、飢餓対策が平和への達成のために非常に大切だと認識されたからだと思っております。WFPでは学校給食の支援も行っております。コロナウイルス感染拡大によって最も多くの学校が閉鎖された4月は、世界で3億7,000万人のこどもが学校給食にありつくことが出来ませんでした。多くのこどもたちにとって、学校給食が唯一栄養たっぷりの食事がとれる機会です。家庭訪問によって給食を届けたり、給食を学校に取りに来てもらうことで、命をつなぐ支援をしてきました。」

エッセイ応募を通じて学校給食がこどもたちに寄付されますが、命をつなぐ大切な活動の一端を担っていることを実感するお話でした。

(つづく)

 

2020 10月1日(木)食品の目秤・手秤・秤量 実践栄養指導実習Ⅰ

今回の「実践栄養指導実習Ⅰ」では、食品の重量に関する理解を深めるために、目秤(めばかり)・手秤(てばかり)・秤量を行いました。

食品のおおよその重量を把握することは、栄養士によって大切なスキルの一つです。

特に「目秤」・「手秤」は、秤が無くても大体の分量を把握する手立てとなるため、料理を正確に、おいしく、しかも経済的に作るために日常生活でも役立ちます。

まずは、それぞれの食材を目で見て何gが予想します。次に手で持って何gかを予想します。
最後に「はかり」で正確に計量します。

 りんごを手秤している様子

キャベツは誰もが悩んでいました。予想よりもはるかに重量が重かったようです。

 何gかな?

学生は皆何度も見ては、手に取り秤量をしていきます。

 お弁当の卵を計量している様子

最後には、山下先生による廃棄率の実際と、乾物の水戻しの実演です。

長ネギの、食品成分表における食品名は「根深ねぎ」。
そして、廃棄部位は「株元及び緑葉部」となっています。
食品成分表の廃棄率は40%でしたが、実演に使用した長ネギの廃棄率は50%でした。
緑色の部分が多い長ネギだったためですが、このように野菜の状態によって廃棄率は変わります。

 山下先生がねぎを計量している様子

そして、山下先生のりんごの皮むき 見事です。皮が全て一本につながっています。
さて廃棄率はと…

 りんごの廃棄率を測っている様子

食材の重さに感覚的に触れることができたためか、「調理の際の参考になった」と多くの学生が感想にあげていました。

栄養士のスキルのうち、

・正確な食品発注
・適切な献立作成
・調理の効率化

には今回の実習での経験は欠かせません。

今後の活動に活かしていきたいと思います。

「WFPチャリティー エッセイコンスト2020」に応募しました

大学を飛び出してボランティア活動を行うことが難しいご時世ですが、“一人でいつでも取り組めるボランティア”があるのはご存知でしょうか?

そのようなボランティアに興味のある方は、「WFPチャリティエッセイコンテスト2020」のサイトを訪問してみてくださいね(今年の応募は終了しました)。

今回のテーマは「みつけた! わたしの元気ごはん」。

応募1作品につき、給食3日分(90円)が、寄付協力企業の協力により国連WFPに寄付され、学校給食支援に役立てられます。

本学科がこちらのコンテストに参加して早7年目を迎えますが、今年の応募総数は76通となりました。つまり、90円×76通=6,840円分の給食を寄付したことになります。

みんなで心をこめてエッセイを綴りました

1日の給食が30円とは驚きですね!

参考】令和2年度
東大阪市における学校給食費(1食あたり)
・小学校低学年…235円
・小学校中学年…240円
・小学校高学年…245円

皆さんの「元気ごはん」の思い出が、途上国の子どもたちの元気ごはんになりますように!

新型コロナウイルス感染拡大環境下の学習環境および就職状況

対面授業が6月から開始して以来、あっという間に前期が終了しました。
8月24日(月)にアドバイザー指導教室を開催し、前期の成績発表を行いました。

ひと段落ついた今、2年生栄養士コースのアドバイザーとして,これまでの状況を簡単に振り返りたいと思います。

今年度は4月から5月末にかけてオンライン授業を実施するという、今までに無い環境下におかれました。
2年生に関しては、パソコンを必携化して日ごろからICT教育を行っていたため、思ったよりもスムーズにオンライン授業を導入することが出来ました。
Zoomで講義や実習説明を行い、オンラインによる課題提出を行うことで、できる限り栄養士教育の水準を保つように努力をしてまいりました。

アドバイザーとして心配だったのは、就職活動中の学生の動向です。
そこで5月半ばにZoomを活用した面談を実施し、全員とモニター越しで顔を合わせました。
体調や就職活動状況など、少しは学生の不安の解消に役立ったようでうれしく思います。

6月に対面授業が開始してからも、Google Classroomを活用した学習体制は継続しつつ、対面授業ならではのメリット(質問・相談がしやすい、実体験ができる等)を意識した教育を学科の教員で模索しました。
同じ日にオンライン授業と対面授業を混在させて矛盾が生じない調整を行う必要はありましたが、「オンライン授業の日は効率良く自宅で学習する」
「対面授業の日は密を避けながらクラスメイトと一緒に学ぶ」
など、メリハリのある学習環境を学生に提供できるように腐心しました。

応用栄養実習で作成した高齢期の献立。 今年も「なにわの伝統野菜」を使用しました!

たとえば、献立作成などは自宅のパソコンでも考案が可能です。
説明はZoomでon timeに実施し、その後は各自で献立を作成しました。

そして、教員の添削を受けた献立に基づき、対面授業時に密にならないように調理実習を行う、といった具合です。

マスク着用指導や手指のアルコール消毒指導も、学科教員全員で取り組みました。
口うるさいとは思いつつも、健康を損なっては元も子もありません。

対面授業開始後に一番多かった相談内容は「就職活動の進め方」です。
Google Classroomを活用して、キャリアサポートセンターから頂いた栄養・調理系求人情報は送っていたものの、「参加を予定していたセミナーが中止になった」「行きたい企業の会社説明会が延期になった」という不測の事態が発生したため、例年ならば内定を得ているような行動力のある学生も、“どう活動して良いか分からない…”と困り顔でした。

マイナビによる就職マナー講座風景。密にならないよう、大講義室で開催しました。

「WEB会社説明会」「WEB面接」など、新たな就職試験のスタイルが登場し、教員も一緒に困り顔に…。

そんななか、キャリアサポートセンターのサポートを受けて、マイナビによる就職活動の新マナー講座が開催されました。

本社が東京の企業だったせいでしょう。
このご時世を受けて、最終面接ですらZoomだった学生もおりました。

その後積極的に就職活動を行う学生が増加し、栄養士職を中心とした内定報告が届くようになりました。
専門職の底力を感じるとともに、コロナ不況もささやかれているこのご時世に安堵の笑みを浮かべて内定報告をしてくれる学生の姿を見られる嬉しさがそこにあります。
そして本日、新たに保育園栄養士の内定報告を頂きました!

これから卒業後の進路に向けて活動する学生も、学生生活最後の夏休みを満喫する学生も、元気に無事で過ごして欲しいと教員一同願っております。

学生最後の良い夏休みを!