2015年10月、私たち東大阪大学短期大学部健康栄養学科2年の、大量調理実習「ジブリの森のレストラン」に、付属高校である敬愛高校製菓調理コースの生徒と教員の皆様にお越しいただきました。
準備は4月から進めます。
考えた献立を元に、発注を計画し、在庫調査をしてから注文書を作成します。
何度も試作しその都度献立を見直しました。
室内の装飾も含め、ジブリをテーマとして料理の見栄えなど世界観にこだわりました。
料理のカロリー表示やアレルギー表示、メニュー板、おしながき、卓上メモなど全て私たちの手で作り上げました。
特に工夫したのがテーブルコーディネートです。ジブリの題材を元に6テーブル作成しました。
できあがったのがこちら!
どれも物語の中に出てくる食べ物です。
映画やテレビなどで観た事がある人にとってはその時のシーンが頭に思い浮かぶかもしれません。
準備が整ったら、いよいよ大量調理実習が始まります。
厨房内では、スムーズな運営ができるように、管理栄養士班、栄養士班、調理師班、下処理班、洗い場班の5つにグループ分けを行いました。
調味料の計量、盛り付けや配膳、下処理や味付け、洗い物、接客や提供場の片づけなどを分担し、毎回120食分の料理を作ります。
中でも重要となるのが管理栄養士班の仕事です。
各班に回って調理の進み具合の確認をし、人手の足りないところの補助、味の最終確認を行いました。
そうこうしている間に、あっという間にお昼の時間です。
先生と一緒にやってきた高校生を接客担当係が迎え入れ、案内しました。
ぞろぞろとトレイを持って並んでいるので、配膳係は急ピッチで盛り付けます。
なるべく暖かい内に食べてもらえるよう、適切な温度管理の上で配膳を行うよう、心がけました。
食べている間はBGMを鳴らしてジブリの雰囲気を楽しんでもらいます。
その後、高校生に対して料理の説明を管理栄養士班が行いました。
接客中、感想やご意見はなるべく直接うかがうよう心がけました。
敬愛高校の生徒や教員だけでなく、健康栄養学科の先生や1年生にも来てもらい、中には厳しいご意見もいただきました。
最後にアンケートを記入してもらい、集計し、結果を元に次回に向けて皆で話し合います。
提供は3日間でしたが、それまでの準備に費やした時間も考えると、終わった時は何とも言えない達成感がありました。
前期から実習が始まり、メニューを決めるところから、理想と現実で多く悩みましたが、すべてが決まり、調理を始めるとなると、全員が成功させたいという気持ちを持ってこの実習に挑むことができたと思います。
全3回を通してアンケートを行った結果は、主食のかたさ・味・見た目・室内の飾り・接客対応・食事全体の満足度など高評価になりましたが、まだまだな所も沢山ありました。
今回の大量調理実習で学んだ事は実際の現場で活かせるように、これからも頑張りたいと思います。
最後に。
この実習にご協力してくださった皆さん、また、実際に食べていただき、ご意見をくださった敬愛高校の皆様に感謝いたします。
2016.2.4 卒業研究発表会より 健康栄養学科2年 A・S