今月13日、20日の2日間、近隣の小学校で食育授業を行いました。 1年生,3年生,5年生の各3クラスの児童を対象として、栄養教諭希望の2年生6名が3チームに分かれて取り組みました。
栄養教諭にとって大切なものの一つが、
コミュニケーション能力。
より良い授業にするため、昨年12月に、担任の先生方と打ち合わせをしました。
日々子どもたちと接している担任の先生のお話を伺うことで、具体的な授業アイデアが浮かんできました。 その結果、各学年とも、給食の残食、偏食を減らすことを目的とした授業内容にする方針を立てました。
テーマは共通といえども、学年によって子どもたちの理解度は異なります。
3チームは、担当となった子どもたちに合わせた指導案や教材をつくりました。
年が明けて間もなく、いよいよ本番の日がやってきました!
1年生の授業テーマは「すききらいをなくそう」。
導入で「野菜の切り口クイズ」を行いました。
「これなーんだ?」「あ、わかった! はい!」
元気な子供たちの声が教室中に響き渡りました。どの子も、当てて欲しくて一生懸命!
展開では、給食メニューを紹介し、料理に入っている野菜を当ててもらいました。
そこで、何でも食べる子と、好き嫌いの多い子が登場。
好き嫌いをすると栄養が不足する話や、給食に牛乳がついている理由を説明しました。
担当の学生は、明るくハキハキと語りかけ、1年生の元気に負けないように授業を展開しました。
3年生の授業テーマも「すききらいをなくそう」。
1年生は問いかけを多くして、ゆっくりと進行しましたが、より理解力が高い3年生にはワークシートに取り組んでもらいました。
「ピーマンが苦手だけど、少しずつがんばって食べられるようになりたい」などと、目標を自ら考えて書き、発表してもらうことで、今後の改善点を意識させました。
5年生の授業テーマは、「バランスの良い食事について考えよう」。
とある給食のメニューを参考にして、その中で使われている食品を3つの食品群に分ける作業を班活動として取り組みました。その後、「嫌いな食品アンケート」を参考に、クラス全員に嫌いな食品があるか、挙手で調査しました。その結果に基づいて、嫌いな食品があることによる弊害について考えさせました。
子どもたちから心身の発達、体力の向上、健康な体の維持等の意見が出たところで、バランスのよい食事をすることが大切なことである説明しました。
同じく栄養教諭を目指す1年生も授業を見学。
学年あるいはクラスごとに子どもたちの反応が違うことを体感したようです。
児童に対する話しかけ方、出された意見に対する応答方法、机間巡視の様子など、“授業の実際”に触れ、改めて6月の栄養教育実習に対する心構えを培いました。
後日、子どもたちから食育授業に対する感謝のお手紙が届きました。
「おやさいをたべたらげんきになることがわかりました」
「すごくせつめいがわかりやすかったです」
「すきなたべものをもっとふやしたいです」
…など、子どもたちの想いがひしひしと伝わってきます。
授業をしっかりと覚えている様子に、授業をした学生たちも感激!
今回の食育授業がきっかけで、給食をおいしく、そして楽しく食べられる子どもたちが少しでも増えると良いですね。
この場を用意して下さった東大阪市立N小学校の校長先生、教頭先生、担任の先生方に謹んで感謝申し上げます