今回の「実践栄養指導実習Ⅰ」では、食品の重量に関する理解を深めるために、目秤(めばかり)・手秤(てばかり)・秤量を行いました。
食品のおおよその重量を把握することは、栄養士によって大切なスキルの一つです。
特に「目秤」・「手秤」は、秤が無くても大体の分量を把握する手立てとなるため、料理を正確に、おいしく、しかも経済的に作るために日常生活でも役立ちます。
まずは、それぞれの食材を目で見て何gが予想します。次に手で持って何gかを予想します。
最後に「はかり」で正確に計量します。
りんごを手秤している様子
キャベツは誰もが悩んでいました。予想よりもはるかに重量が重かったようです。
何gかな?
学生は皆何度も見ては、手に取り秤量をしていきます。
お弁当の卵を計量している様子
最後には、山下先生による廃棄率の実際と、乾物の水戻しの実演です。
長ネギの、食品成分表における食品名は「根深ねぎ」。
そして、廃棄部位は「株元及び緑葉部」となっています。
食品成分表の廃棄率は40%でしたが、実演に使用した長ネギの廃棄率は50%でした。
緑色の部分が多い長ネギだったためですが、このように野菜の状態によって廃棄率は変わります。
山下先生がねぎを計量している様子
そして、山下先生のりんごの皮むき 見事です。皮が全て一本につながっています。
さて廃棄率はと…
りんごの廃棄率を測っている様子
食材の重さに感覚的に触れることができたためか、「調理の際の参考になった」と多くの学生が感想にあげていました。
栄養士のスキルのうち、
・正確な食品発注
・適切な献立作成
・調理の効率化
には今回の実習での経験は欠かせません。
今後の活動に活かしていきたいと思います。