山下研究室では、平成27年度の卒業研究の一環で、産学連携による米粉パンのレシピ開発・商品化に取り組みました。
夏頃、道の駅かなんの直売所でフィールドワークを行いました。
キャンパスを飛び出て、現場の様子を見るのはとても大切なこと。
店頭にどのような商品が並び、どの様な顧客が来店しているのか、学生さんは肌身で感じていたようでした。
駅長から得られた情報をもとに、後日研究室でミーティング。
―どの野菜なら使えるの?
―販売時期はいつにする?
-どんな米粉パンにしよう?
アイデアを出し合い、話が盛り上がります。
候補がいくつか挙がり、実際に試作を行うことにしました。
夏休み期間、何度も試作を行いました。
初めからスムーズに米粉パンが作れたわけではなく、分量を変えてみたり、発酵時間を調整したりと、試行錯誤の連続でした。
やっと、「これだ!」というパンに行き着くのは大変でしたが、頑張った分充実感はありました。
秋頃、農事組合法人かなん加工部の方と一緒に試作会を行いました。
実際に販売できるパンにするために、学生が考えた作業工程や材料分量の見直しを行い、試食を元にレシピを改善していきました。大学の調理室と現場の調理室では、作業環境や器具の性能などに相違があるため、実際に“使える”レシピにするには、大切なことです。
3種類の米粉パンを試作し、今回は「スイートポテトパン」と「きんぴらサラダフランス」を店頭販売することになりました。
2016年1月、いよいよ店頭販売!
販売初日、販売応援のために道の駅かなんへ。
お買い上げ下さったお客様、ありがとうございました!
卒研発表会では、一連の取り組みについてその成果を報告しました。
展示会場では、駅長が作ってくださった販売POPとともに、実際に商品として販売されている米粉パンを展示お披露目しました。また、レシピについても、パネル展示し、持ち帰り用リーフレットも作成しました。
「自分たちが考えたパンが実際にお客様に購入される様子が見られて嬉しかった!」
「道の駅で加工部の方と一緒に試作できたのは貴重な経験でした!」
・・・など、思い出深い卒業研究となったようです。
米粉パンは「道の駅かなん直売所」で土日を中心に引き続き販売されております。
興味を持たれた方は、ぜひ足を運んでみてください。
【問い合わせ先】
道の駅かなん
〒585-0013
住所:大阪府南河内郡河南町神山523-1
電話:0721-90-3911
米粉パンを開発するにあたり、道の駅かなん駅長石原様、農事組合法人かなん加工部員の皆様に大変お世話になりました。ありがとうございました。