本日、松井欣也先生による公開講座「災害時における食と健康~救荒食としての昆虫~」が開催されました。
本講座では、実態調査から見えてきた避難所における問題点や、実際に被災地に足を運ばれ、ボランティア栄養士として現地でご活動された貴重なお話に加え、もしもの時に役に立つパッククッキングや救荒食(昆虫食)の試食会も実施いたしました。
パッククッキングでは手軽に簡単にできる調理方法をご紹介。
ポリ袋に食材を入れて湯銭で火を通したり、ポットのお湯に浸けこむなど、普段の料理とは全く異なる方法で調理されています。食材があれば水もいらないので、避難所で起こりやすい健康被害の一つである不足しがちな栄養素を補う事に少しでも役立つのではないでしょうか。
汚れた水でも大丈夫!
そして試食会。
中でも大好評だった「ひじきご飯」のレシピをご紹介いたします。
★パッククッキング教会 阿部 進氏 たいとう栄養士会
「知って得するパッククッキング」“レシピ集” ~災害時、介護食、一人の食事~
http://www.city.taito.lg.jp/index/kurashi/kenko/kenkozukurijyoho/boshu/eiyousikai.files/287.16.pdf
ご参加くださった皆さんの中には地域の方や当学科の学生、現職の教員の方、かつて栄養士でお勤めになられた方もおられ、「実際の災害時の話が聞けて良かったです。」「あらためて災害に対する食の大切さに気付きました。」「災害における栄養士としての自分の役割りについて考えさせられました。」等のお声をいただきました。
続いて、昆虫食の試食会では、食用の昆虫で作られた缶詰やせんべいが出されました。
左から「いなごの甘露煮」、「はちの子の佃煮」
「はちの子せんべい しょうゆ味」
見た目に抵抗がある方もいらっしゃいましたが、ご試食された方からは「思っていたより美味しい」と言う感想が多く、「是非もう一度講義していただきたい」や「長期的災害時に備える事も大切だと痛感した」などのお声もいただき、大盛況に終わりました。
本講座に遠い所からお越し下さった皆様、いつも受講しに来てくださる皆様に感謝申し上げます。