投稿者「emiko_M」のアーカイブ

大量調理実習2017「道の駅 西づつみ」

秋は栄養士コースの2年生の大量調理実習の季節です。

前期から行ってきた実習もようやく本番を迎えます。

今年は道の駅をテーマに、地元で採れる秋野菜を使って野菜嫌いな方でも美味しく食べられるような献立を考えました。

「道の駅」とは(公式ホームページ)↓

https://www.michi-no-eki.jp/about/

ここ東大阪でも特産品はあるという事で、もし「西堤」に道の駅があったらと皆で試行錯誤し、部屋の飾り付け等も含めて作り上げました。

 

道の駅「西づつみ」の名称も皆で考え、テーブルも工夫しました。

 

東大阪市の特産品といえば「こまつな」があります。

そこで出来上がったのがこのイメージキャラクターです↓↓

こまつなの妖精 「こま つつみ ちゃん」

 

その他、大阪の特産品や伝統野菜を取り入れ考えたメニューがこちら↓↓

「大阪かれー」には以下の野菜を使用しました。

左から「勝間南瓜、大阪なす、大阪こまつな」

まず当日の朝からJAグリーン大阪に行き、採れたての野菜を仕入れます。

 

今年、新たに東大阪市の特産品として追加された「おかわかめ」も一緒に購入し紹介しました。

 

前回は70食を作り、1年生に食べてもらいましたが、今回は120食です。

準備はできていたものの、色々悪戦苦闘し大変でしたが、何とか完成しました!!

 

今回は敬愛高等学校の2年生に食べていただきました。

「美味しかった」という感想が多く、「嫌いな小松菜の味がわからなかった」と野菜嫌いな方も完食するなど成果もありました。

お越しいただいた方々にアンケートを実施し、それを元に反省会を行いました。

この経験を糧にし来たる校外実習に繋げましょう!2年生の皆さん、本当にお疲れ様でした!

虫ってどんな味?

8月20日のオープンキャンパスでは、松井先生によるミニ授業、

未来の食材として期待されている食用昆虫を使った料理の講義&試食会が開催されました。

まずは講義から。

食べられる昆虫についてミニ講義

昆虫は、私たちが普段口にしているモノにも使用されているとの事。

既に身近な存在になっているのですね。

そして試食会。

カイコの糞茶が人気でした。

香りが良く美味しいと評判

イナゴの佃煮を試食している様子

ゼミ生がセミを揚げている様子

串揚げされたセミ

 

セミは甘辛生姜煮よりも揚げる方が美味しいと評判でした。

昆虫の見た目に抵抗あった方も、原型が見えないと大丈夫。と、せんべいやクッキー、アイスは食べられた方もいらっしゃいました。

ミールワームの粉をアイスにかけて

 

今回の試食会の中で、セミを食べて「世界が変わった」と仰った方が。

日本では昔、昆虫は当たり前に食されていましたが、現在は嫌われる存在になってしまいました。こうやって美味しく食べられる事を理解され、またいつか世界中で身近な食材であると見直される時がくるかもしれませんね。

次回は9月3日にオープンキャンパスが開催されます。是非お越しくださいませ。

食中毒予防のための衛生管理について

8月6日(日)に第5回オープンキャンパスを開催いたしました。

今回のミニ体験授業は、濱田先生による講義。

テーマは「食中毒予防のための衛生管理について」です。

生きるために必要な食事は安全である事が基本です。

その上で美味しく、栄養バランスが摂れる食事を考える事が栄養士や製菓衛生師に求められているという事を教えてくださいました。

 

今回担当する学生はこちらのお3方

 

その後、手洗いチェックを行いました。

専用ローションを汚れに見立てて塗り、手洗い後、専用ライトの下に手をかざすと洗い残しが光り、適切な手洗いができているかがわかります。

きちんと洗えているかな?

 

エアシャワーも体験

次回のオープンキャンパスは、8月20日(日)です。 テーマは「昆虫食」。

松井先生により、ミニ授業を行います。

8/5のイベントに来れなかった方も是非お越しくださいませ。

 

「夏休み企画」親子参加型イベント

8月5日(土)に、こども研究センターと実践食物学科の共催で「夏休み企画」親子参加型イベントを開催しました。 

キャッチフレーズは、

「虫ってどんな味? 古くて新しい昆虫食を体験してみませんか!」

「環境にやさしく、食べても美味しい、昆虫食に挑戦してみよう!」です。 

内容として、

昆虫料理研究家、昆虫エネルギー研究所・代表の佐藤裕一氏を講師としてお招きし、昆虫食についての講演を行いました。

佐藤先生の話に子供達は興味津々です。

司会は松井先生

次に体験実習として、 まずはシルク(繭)をハサミで切って水に入れて火にかけ、煮立たせました。

(できあがりは後のお楽しみに!)

その間に、食用昆虫(セミ・ナンブン・タガメなど)を用いた料理を作り、長野県のお土産でもあるイナゴやカイコ蛹の佃煮や蜂の子せんべいなど試食会を行いました。

今回のメニューはコレ!

・カイコの糞茶

・シルクしょうゆ(冷奴、刺身こんにゃく)

・カイコのさなぎの佃煮

・カイコのさなぎ(茹で、炒め物・素揚げ)

・イナゴの佃煮

・蜂の子ごはん(へぼめし)

・タガメのサイダー

・コオロギ粉のクッキー

・セミの生姜煮燻製オリーブオイル漬け

・カナブン(串かつなど)

・セミ(クマゼミ、アブラゼミ、ヒグラシ、ニイニイゼミ)の串かつ

・蜂の子せんべい

★使用した食用昆虫をご紹介★

カイコの糞茶は漢方薬「蚕砂(サンシャ)」として販売されているようです。

松井先生がクワの葉で育てた100頭分の糞で作りました。

セミは、松井先生が枚方の公園で採ったカナブンと一緒に揚げました。カナブンは、茹でたら身が硬かった所、串カツにすると軟らかくなり美味しい!というお声が上がりました。

身近なところで採れる昆虫が食用になるのですね。

最後にお土産として持って帰れるのがこれ!

完全に溶けきらず残った絹は、お風呂で身体を洗うタワシに使えるようです。

カイコには捨てるところがないのですね。

その日の内に、テレビ大阪でも放映されました。

親子で夢中になれた、貴重なイベントでした。

いつの日か日本で昆虫は身近な食材として親しまれるかもしれませんね。

3・1・2弁当箱法

7/21(金)実践栄養指導実習Ⅱにて、「3・1・2弁当箱法」の実習を行いました。今回は、「3・1・2弁当箱法」の概略と実習時の様子について紹介します。

「3・1・2弁当箱法」とは、“1食に何をどれだけ食べたらよいか”について、だれもが理解し、自分のゴールをもち、実行(つくる、食べる、伝えあう)しやすいように開発された、食事づくり(料理の組合せ)のものさし1)です。

弁当箱の中に、主食・主菜・副菜料理を3:1:2の割合でつめ合わせると、適量(めざしたエネルギー量)で栄養素のバランスがよく、味・くらし・環境面からもすぐれた食事(1食)をつくる1)ことができます。

また、「3・1・2弁当箱法」は、主食(ごはん:自給率100%)が1食のエネルギーの約50%を占めていることから、食料自給率の向上に寄与します。副菜の「旬産旬消」「地産地消」を意識することで、食料自給率をさらに向上させることができます1)

1)構想し、つくって、食べて、伝える体験を!超簡単 適量で、バランスのとれた1食づくり「312弁当箱法」増補改訂版

「3・1・2弁当箱法」には5つのルールがあります。

出典)構想し、つくって、食べて、伝える体験を!超簡単 適量で、バランスのとれた1食づくり「3・1・2弁当箱法」増補改訂版

これらのルールを意識してつめることがポイントです。

それでは実習中の様子を紹介します。

まずは講義をしっかりと受け、「3・1・2弁当箱法」について学習を深めました。

いつも食べている市販の弁当を「3・1・2弁当箱法」でチェックしてみると、副菜が少なくてすきまだらけだったり、主菜が多すぎて入らなかったりすることを学び、「栄養バランスが悪い!」(Mさん)といった意見が挙がりました。

続いて、料理をどのようにつめるか、設計図を描きます。

5つのルールを生かして書けたでしょうか。

「からあげとポテトサラダサラダは油脂が多いからどちらか1品にしないと・・・」(Kさん)といった声も聞こえてきました。

しっかり考えて描いているようですね!

設計図が描けたら自分が普段使っているご飯茶碗を使用して、自分にとって適量のごはん量を確認します。

そして、いよいよ弁当箱につめる作業の開始です!

皆楽しく、全体をおいしそう!につめることができていました。

次の写真は、完成したお弁当を食器に盛りなおした様子です。

このお弁当の中身を食器に移してみると・・・↓

ルールに従って弁当箱にしっかりつめることができれば、このように1食分の食事と同じ「量」「バランス」になります。

「『3・1・2弁当箱法』ってすごい!」(Hさん)

そうなんです!

まさしく、超簡単に適量でバランスのとれた1食をつくることが可能であるところが「3・1・2弁当箱法」の醍醐味です。

普段の生活の中でも「3・1・2弁当箱法」を取り入れて、今回の実習でプレゼントされたお弁当箱を有効活用してもらえたら幸いです。