教員紹介⑥

朝晩ぐっと冷え込むようになり、暖房器具を収納から引っ張り出してきた人も多いのではないでしょうか。

秋は台風シーズンでもあります。非常持ち出し袋など、みなさんもしもの時の備えは万全ですか?

さて、今回の教員紹介、インタビューに応えてくださったのは井原幸治先生(以下井原)です!

今回も「いらすとや」さんにお世話になります!

Q. まず、なにを研究されているか教えてください

井原:ソーシャルマーケティングという分野の研究をしています。

Q. ソーシャルマーケティング、というと、最近テレビなどでもチラホラ聞くような……? いったいどういうビジネスなんでしょうか

井原:これまでのビジネスは、「勝つか負けるか」の世界でした。ソーシャル
ビジネスは、「負け組」を作らない新しいビジネスです

Q. ということは、やはり東大阪大学でもビジネス関連の授業を担当されているのですね!

井原:マーケティング論、組織活動と環境問題などのビジネスに関する授業を担当しています。

Q. 具体的にどういう内容の授業なんでしょうか?

井原:全ての授業のキーワードは、“持続可能な成長”です。この目標を達成するための方法を学生と議論しながら見つけ出す、という内容です

Q. では、中でもイチオシの授業というのはありますか?

井原:「国際ビジネス表現」という授業です。簡単に言うと、人間の表現の技術を学ぶ授業です。より効果的に言いたいことが伝わる方法を学びます

Q. 将来どんな仕事をすることになったとしても、絶対に必要になる技術ですね!

それではここからは毎回恒例、個人的な質問に移ります

Q. 今までに読んだ/観た中で一番好きな本、マンガ、映像作品を教えてください

井原:沢木耕太郎の『敗れざる者たち』という本です

Q. どういった内容の物語なのでしょうか

井原:ノンフィクションルポライターである筆者が、プロスポーツ選手の密着取材を行い、肉体や精神の極限状態を描写するという内容です。私の人生を変えてくれた一冊です

Q. ノンフィクションルポ、あまり読んだことがないジャンルなので気になります……!
では、誰かに何かひとつオススメするとしたら、どんなものをオススメしますか?

井原:現在の日本は、超少子高齢化社会です。これまで以上にビジネスでの国際交流が必要です
皆さんには、外国人の友人を作ることをお勧めします!

Q. 外国人の友人を作ろう、と挑戦するだけでも良い経験になりそうですね!
では、そんな井原先生の今までで一番思い出に残っていることは?

井原:学生時代、インドネシアに留学していた時に熱帯病に感染してしまい、救急
車と飛行機で、シンガポールまで運ばれた時にもう死ぬのかと思いました
今、こうして元気に暮らせているのも各国の方々のお陰で感謝しています

Q. ひえっ、留学中の病気はまさに死活問題……! ご無事でなによりです! 救急車だけでなく、飛行機も使っての搬送となるとかなり危なかったのでは……?

さて、毎回のブログ担当無茶ぶり、井原先生は華麗に写真でお応えくださいました! (なるほどその手があったかなんて思っていませんとも)

コメントもいただいています!

井原:学科の海外研修で、フィリピンのセブ医科大学ELSに行った時の集合写真です。2年次の必修科目で、自己負担無しで全員海外研修に行くことができます!右端にいるのが私です

蘇州大学とのオンライン交流会、いよいよ開催

新型コロナの影響で海外の大学との交流も制限され、途絶えている昨今、本学
科では学科の特色を出したく、海外の大学とのオンライン交流会を提案、企画
しています

その第一弾として、来月、中国蘇州大学外国語学部日本語科と共催するこ
とになりました

テーマは「就職活動」。日中両国の「就活」における相違点と共通点を、両学
科の学生がグループを分けて調査、オンラインを通して発表します。「就活
」から見えてくる日中若者の夢や理想、そして現実を探りながら相互理解を深
めることが目的です

交流会は両学科の学生が司会し、使用言語は日本語、意思疎通が困難な場合、本学科の留学生は通訳の「大役」を担います


蘇州大学は1900年創設の「東呉大学」を前身とし、120年以上の歴史を有する
中国の名門大学の一つ。現在、医学部をはじめ、30の学部があり、大学院生や
留学生を含め、5万人近くの学生が在籍しています


このようなオンライン交流会は、今後定期化し、他の国と地域の大学にも広げ
ていきたいと学科の教員と学生も意気込んでいます

開学当初の蘇州大学
開学当初の蘇州大学正門

対面授業が始まります

9月末で緊急事態宣言が終わり、10月1日からやっと対面授業が始まります。

前期の緊急事態宣言期間は、オンライン授業の受講方法や課題提出方法が気軽に質問できるように、学生の登校曜日を絞り込んで対面授業も少し実施していたのですが、後期は9月末まで4日間でしたので、原則として対面授業はしませんでした。

また次の感染の波が来るかも知れません。10月からの対面授業が実施されている間に、質問したいこと (特にパソコンの使い方や課題の提出方法) は質問しておきましょう。

国際交流クラブの活動

本学の国際交流クラブは現在アジアこども学科の学生が主なメンバーとなって活動しています。コロナ下で部員が集まるのもなかなか難しい状況でしたが、昨年11月より、インドのニューデリー経営大学とオンラインの交流会を行っています。

8月からインドの大学の新学期がはじまり、先日1回目のZOOM交流会を行い、部員だけではなく他大学の学生さんも参加してくれました。これからは東大阪大学のクラブメンバーに限らず、本学のクラブを拠点にして他の大学や高校からも広く参加者を募り国際交流のサークル活動をしていく計画にしています。

興味のある人はLINEのオープンチャットかメールで連絡をしてくださいね。みなさんの参加をお待ちしています。

LINEオープンチャットリンク「ニューデリー経営大学zoom交流会」
ニューデリー経営大学 (New Delhi Institute of Management: 通称NDIM)はこんな学校です

特別講義「JICA青年海外協力隊・株式会社ボーダレスジャパン」

国際教養こども学科・アジアこども学科では前期授業の最終週にあたる7月28日水曜日の午後に外部講師の先生による特別講義を開催しました。

第一部は元JICA青年海外協力隊の林先生による対面の講演でした。
林先生は大学卒業後、JICAよりフィジーに派遣され、現地の小学校で2年間音楽の先生をされていました。林先生からは協力隊員としての活動について、またフィジー独特の社会や文化について興味深いお話を聞かせて頂きました。学生からは協力隊員になるための準備として今から何をすべきかなどさまざまな質問があり、今後各自のキャリアに役立つアドバイスもして頂きました。

JICA海外青年協力隊元隊員林先生による講演「フィジーから考える幸せな生き方」

第二部は株式会社ボーダレス・ジャパンによるオンラインの企業説明会が行われました。まず採用担当の呉原さんからは、学生のみなさんと同じ頃、呉原さんの学生時代にどのような出会いがあり、社会起業家としてのキャリアを歩みだしたのかお話をして頂きました。そして社会問題を解決するためのソーシャル・ビジネスとは何か、また同じ志を持つ若い起業家たちが集まるボーダレス・ジャパンはどのような仕組みになっているのか説明して頂きました。

株式会社ボーダレス・ジャパン採用担当呉原さんによるオンライン企業説明

次にボーダレス・ジャパンが運営する「ボーダレスハウス」について李社長よりご説明頂きました。外国人と一緒に暮らすシェアハウスとして人気を集めるボーダレスハウスは日常生活で国際交流を体験できる学びの場としても活用されています。李社長からは国際教養こども学科の学生たちにボーダレスハウスのインターンシップ BH CAMPのプログラムへの参加を提案して頂きました。

https://www.borderless-house.jp/jp/program/bhcamp/

今回の特別講義はいずれも国際協力・社会貢献・ソーシャルシェアリングがテーマになっています。林先生の講義ではフィジーの「ケレケレ」という言葉・概念が印象に残りました。フィジーでは「ケレケレ」”please” と言われてると、自分の持っているモノを相手に与える、シェアするという習慣があります。それは服や食べ物、お金、家族などあらゆるものにあてはまります。そこには「自分のモノはみんなのモノ」、「みんなのモノは自分のモノ」、モノはみんなでシェアしようという考え方があります。ケレケレとは期待なく相手に与えることであり、より多くの人がこのような考え方を持てれば、生きやすい・住みやすい社会へと変わっていくことができるでしょう。実際東南アジアの国でも「ケレケレ」と同じ相互扶助の概念があるようです。

林先生は現在神戸で「住みびらきのお家ケレケレ」を運営されていて、シェアハウスやフリーマーケットなどフィジーでの経験に着想を得た活動を展開されています。神戸に行ったときにはぜひケレケレを訪問してみましょう。

林先生の活動は朝日新聞で紹介され、神戸市長もケレケレを訪問されました。https://www.asahi.com/articles/ASP5977C8P4ZPIHB03H.html
林先生のSNSにも登録してみましょう

株式会社くれえる企業講演

アジアこども学科4回生の必修授業「日本企業とアジア社会」ではアジアの日本企業、大阪の企業・企業家をテーマに勉強しています。
今学期最後の授業では東大阪の地元企業を代表して株式会社くれえるの山田まゆみ先生に大学までお越しいただきお話を聞かせて頂きました。

株式会社くれえるは創業47年、東大阪を拠点に品質の高い自然派化粧品を提供している国際的な企業です。
https://claircos.co.jp/
また化粧品メーカーとしてだけではなく、ビューティセラピストを養成する専門学校、愛雅粧(あいがしょう)ビューティカレッジを運営されています。

今回の授業では、山田まゆみ先生が学生のみなさんと同世代の頃に、どのようにして会社と出会ったのかという身近なお話から、現在マーケティングのプロフェッショナルとして、どのようなサービスを顧客に提供されているのかなど、これから社会人として羽ばたいていく4回生にとって今後の心構えとなる貴重なお話をうかがいました。

山田先生が教員として後進の育成にあたられているビューティーカレッジではオーストラリア政府認定の国家資格を取得できることが最大の特徴です。
この資格を取得するとイギリス連邦加盟国(かつてイギリスの植民地だった54ヶ国)でプロのセラピストとして就労が可能となることから、カレッジの卒業生は世界各国で活躍しています。

各国から一流のセラピストたちが集まる欧米のビューティーサロンでも日本のセラピストのサービスは世界一との評価を受けています。
その根本にあるのは私たちそれぞれが心の中に持っている「自分よりも相手のことを大切に思うきもち」です。くれえるはそれを究極のサービスのスタイルとして商品やセラピストの技術に昇華させています。

くれえる化粧品は、華やかなデザインやパッケージングで表面的に惹きつけるブランド化粧品とは異なり、家族三代にわたって愛用されている方もあり、国内外で根強い人気を誇っています。その秘密はやはり「相手(顧客)を大切に思うきもち」。人間の身体によくない物質の含まれる商品は作らない、売らないというポリシーを貫いています。

アジアこども学科4回生Sさんによる講演の感想です:
「株式会社くれえるはお客様のことを第一に考えている会社 だという印象を持ちました。商品をたくさん作れば たくさん売れるのに、安全性と健康面において信頼を保つために敢えて作ってないということを聞いて凄いと思いました。 長い歴史を持ち、これからも 発展していく会社だと思っています。会社説明もわかりやすく、先生の言いたいことが伝わりました。講演を聞いて良かったです。」

本学科では今後希望者があれば、株式会社くれえるのサービスの本質を学ぶ短期のインターンシップなど、両者が提携してできるプログラムを計画中です。

山田まゆみ先生:「皮脳同根」とは皮膚と脳はつながっていて同じぐらい人間にとって大切な器官であること

会社から1年生にオファー?

国際教養こども学科 (及び前身のアジアこども学科) では、これまでの経験の整理、及び就職活動に向けたアピールポイントの整理のため、学生が自分のことを逆求人サイトに入力することで客観的な分析をしています。

本格的な就職活動は3年生の6月からですが (それまでは自己を磨く準備期間です)、先日ある企業から1年生にオファーが届きました。

もちろん、会社がウチの学生を高く評価してくれているのであれば嬉しいことなのですが、それにしても早すぎないですかね。

学生の皆さんには、色々な企業から声がかかる優秀な人材となれるよう、期待しています。

夏越の大祓い

梅雨らしい天気にはなかなかなりませんが、今日は「夏越の大祓い(夏越の祓い)」の日です

半年に一度、つまり年に2回、神道では「大祓い」と呼ばれる行事があります。それが水無月の末日(6/30)に行う夏越の大祓いと、大晦日の日に行う「年越しの大祓い」です

「水無月の 夏越の祓いする人は 千年も命延ぶというなり」

なんて唱えながら、大きな茅の輪をくぐるのです。やったことがある人、見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?

googleの画像検索結果がこちら。夏越の大祓いが終わっても、しばらく境内に置いてある神社もあるみたいですよ!

今日が水無月の末日ということは、明日からは文月、7月が始まります。前期授業の終わりも見えてきました

テスト期間に入る前に一度しっかり体調を整えて、新型コロナウイルス感染対策はもちろん、夏バテ、熱中症にも気をつけて過ごしてくださいね

教員紹介⑤

例年になく早い梅雨入りを迎えたかと思えば、ここ数日は気の早い夏模様。北国出身のブログ担当は半分溶けかけていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか

緊急事態宣言が二度に渡り延長され、なかなか予定がたたない日々かと思います。かくいうこの「教員紹介」コーナーも前回から少し間が空いてしまいましたが、今回は藤井みゆき先生です!

もはや恒例、いらすとやさんにお借りしています。

Q.まず、研究内容について教えてください。

藤井先生(以下藤井):日本語教育に関することです。

Q. と、いうと、どんな感じの内容ですか?

藤井:外国人に日本語をどのように効果的に教えるのかという研究です。

Q. なるほど。日本人に日本語を教えるのとはまた違いそうですね。
となると、東大阪大学でご担当されている授業も?

藤井:はい。「キャリアを考える」という授業やセミナー、卒業研究、それに文学なども担当していますが、留学生に日本語を教える授業が多いですね。

Q. では、その中でこれは受けてほしい! という授業もやはり……

藤井:日本語の授業ですね。これまで国内外で長年教えた教育経験を活かし、学習者の水準に合わせた内容で行っています。

Q. ここからはいつものように雰囲気を変えまして。今までに読んだ/見た中で一番好きな本、マンガ、映像作品を教えてください。

藤井:『ハケンの品格』です。上級の日本語の授業でよく使いました。第2シーズンは録画したものの、まだ見ていませんが……

Q.『ハケンの品格』!そういえば、最近続編が放映されていましたね。ひと言で言うと、どんな内容のドラマなんでしょう?

藤井:最強の派遣社員が会社のピンチを救っていく物語です

Q.では、誰かに何かをオススメするならこれ! というものを教えてください。

藤井:韓国伝統サウナの「汗蒸幕(ハンジュンマク)」です

Q.「汗蒸幕」……?(そっとググる)

検索結果。なるほど、流石美容意識の高い韓国!

Q.今までで一番の思い出といえば何でしょう?

藤井:アメリカの軍人たちと富士山登山をしたことです

Q.軍人さんたちと登山⁉ ブートキャンプ的な登山ですか……? それまたどうして

藤井:理由は直接私に聞いてみてください(笑)

Q. ひええ……馬越峠でヒイコラ言ってたブログ担当、富士山登山とかちょっと想像できないです。ミステリー……

さて、今回もまたブログ担当の無茶ぶり、自画像をいただいております! そしていただいた画像を見てなるほど、確かに雰囲気が似ていると深く頷いてしまいました。特定年代女子の初恋泥棒、あのキャラクターです

※著作権的なアレコレでブログ担当により画像の一部を加工してあります

特定年代女子たるブログ担当、懐かしさに思わず悲鳴を上げてしまいました

一部は対面授業

今週は、一部の科目で対面授業を実施しました。

授業の様子は、写真・動画が整理できれば後日公開しようと考えています。

  • 授業開始時に全員強制的に手の消毒 (20秒間以上)
  • 顔に手を触れたら消毒しなおし
  • 私語は一切禁止
  • 授業終了時も全員手の消毒

という制約のもとで、トランプを使う授業でした。

この回の授業は、事前に内容を知っていると授業に参加しても効果がないので、毎年、授業参加者へは「後輩に授業内容を教えないように!」と言っています。ですので、このブログでも内容は秘密とさせて下さい。