part 3 では研修2日目のスラム訪問についてお話します。私たちはシャンティ国際ボランティア会から始まったシーカーアジア財団が運営する幼稚園に行きました。ここの園児たちはチュアパーン・スラムに住んでいるこどもたちです。昨年の幼稚園とは別のところです。
私たちは一緒に折り紙をおり、兜を園の先生や園児にかぶってもらい仲良くなりました。その後、音楽が止まった時にベビーパウダーを持っている人はパウダーを塗られて白い顔になると言う面白い遊びもしました。李さんも高君も顔が白くなっています。塗られたんです。
園児さんが伝統的なダンスを披露してくれました。
ご褒美のおもちゃセットが、増田先生より手渡されました。
学生たちが日本から持ってきたお菓子とぬいぐるみを園の先生に渡しました。
この後、園児さん3人にインタビューをしました。
幼稚園は楽しいですか。幼稚園のご飯はおいしいですか。こんな質問にはきはきと答えてくれました。3人とも楽しい、おいしい、と言ってました。
次に私たちはチュアパーン・スラムを訪れました。
そして財団が運営する図書館に行き、3人の住民にインタビューをさせてもらいました。
ひと月に7500円しか使えない。もう35年間そんな暮らしをしている。病気の時はます住民同士で助け合う。故郷からバンコクへ出てきたときは夢も希望もあったけど、今は何とか安住の地がほしいと思うだけ。大変不安。生の声は非常に重く響きました。
吉田さんから聞いた、スラム出身の優秀な方のお話をここに載せます。
1)オラタイさん
【略歴】スアンプルー・スラム出身。母のソムタム屋台を手伝いながら勉強し、当時シャンティ国際ボランティア会が運営していたコミュニティ図書館の本を全て読んで勉強好きになる。奨学金を受けながら学び、タイの名門国立大学チュラローンコーン大学に合格。外交官養成試験を突破し、ロシアへ留学、現在はタイ外務省外交官・ロシア語の専門家として活躍している。ロシアでは、タイ王室の通訳を務める。
オラタイさんは、財団での奨学金授与式やイベントの際に、会場まで足を運んでくださり、同じ境遇にある子どもたちへ激励のメッセージをくださいます。
2)ビア職員
【略歴】スアンプルー・スラム出身。シーカー・アジア財団の奨学金を受けながら学び高校を卒業。
現在は、オープン形式の国立大・ラムカムヘン大学で学びながら当財団の奨学金事業担当の職員として働いています。自分が学べたのは奨学金を受けられたからといい、今度は後輩たちへの教育の機会を手伝うことができれば、と日々仕事に、学業に取り組んでおります。
ご参考までに、当財団のホームページをご覧いただけますと幸いです。
http://sikkha.or.th/jp/
タイ研修の報告はまだ続きます。