教員紹介①

いよいよ今年も残すところ後3カ月。今年は特に時間の流れを速く感じている人も多いのではないでしょうか。

さて、アジアこども学科ブログでは、今月からアジアこども学科に所属している先生方を紹介していきます。

トップバッターはつい先日のオープンキャンパスで模擬授業を担当してくださった、吉田唯先生です!

みんな大好きいらすとやさんからお借りしたイメージ画像
最近は海外でも人気を集めているようです

Q. まず初めに、吉田先生が研究されていることを教えてください

吉田先生(以下吉田):日本の中世から近世にかけての神話です

Q. 神話の研究、ロマンを感じますね。どんなことをする研究なんですか?

吉田:昔の”中二病”の人達が作り上げた世界を白日の下にさらすことが専門です

Q. ”中二病”は時代を超えた病だった……?うっ、頭が。
 では、東大阪大学ではどのような授業を教えているんでしょう?

吉田:「大学で学ぶ」、「日本語」、「文学」、「卒業研究」などを担当しています

Q. 具体的にどんな授業なんでしょうか

吉田:レポートの書き方などを学ぶ授業や、日本語の授業(留学生対象)をしています

Q. では、その授業の中でもイチオシの授業と、その理由を教えてください!

吉田:「大学で学ぶ」の授業では、ベトナムの僧侶の講演を聴いたり、外国人労働者について書かれた記事などをもとに、留学生は留学生の立場で、日本人学生は日本人学生の立場でできることを考えてもらいました。

 というと堅苦しいですが、お友達の現状を知って、お互い助け合ってもらえたらいいなというのが狙いです。
 色々な国の留学生が所属するアジアこども学科だからこその授業だと思います

Q. それぞれ違う境遇だからこそ、お互いのことを知るのが大切になってくるんですね。
 さて、ここからは少し違った質問をしていきます。
 今まで吉田先生が読んだ本やマンガ、もしくは観た映像作品の中で、一番好きなものを教えてください

吉田:ティム・バートンの作品は全部好きです。気分によって好きな作品を流しながら仕事をしています

Q. ティム・バートン、ブログ担当も大好きです!ヴィジュアルがユニークな作品が多いですが、彼の作品をひとことで表すと?

吉田:風刺

Q. 的確なひとことでした。
 では、誰かに何かをオススメするならコレ! というものを教えてください

吉田:ハワイ大神宮に行ってみてください。星条旗(アメリカの国旗)柄やハート柄のお守りが買えます。
  ほかにも英語のおみくじがあったり面白いです

ブログ担当、好奇心でググってみました。(2020/10/2)
なるほどとっても星条旗です

Q. 今までで一番の思い出は何ですか?

吉田:オーストラリアのタクシーでぼったくられそうになったことです

目的地に着いているのに降ろしてくれず、高額な料金を請求されたのです。時間は夜7時です

中学生レベルの英語力で、必死に考え、「観光の記念に、タクシーの様子をYouTubeでリアルタイムに流してもいいか」など色々聞いたところ、返金してもらえ、無事降ろしてもらえました(^_^)

人間、追い詰められたらなんとかなるもんだなーと思いました


キャッキャウフフな楽しい思い出を予想していたブログ担当、浅はかでした。現代社会だからこその解決法、見習いたいです。

第1回、教員紹介、いかがだったでしょうか。

実は今回、アジアこども学科の諸先生方に依頼した際、さりげなく大胆に「自画像(イメージ画像も可)もお願いします♡」とお願いしておきました。

次回以降も記事の最後にそれぞれの先生方の自画像(※イメージ画像)を掲載し、締めの言葉に代えさせていただきます。
吉田先生、ご協力ありがとうございました!

吉田先生(自画像)。ブログ担当の無茶ぶりにも快く応じてくださいました。
足を向けて寝れませんね……。

中秋節に始まった「卒業研究」@趙先生ゼミ

後期の「卒業研究」、趙先生のゼミは10月1日から始まりました。旧暦8月15日に当たる、中国 の中秋節です

日本では、それを「十五夜」と呼び、中国と同様に月見を楽しむ習慣がありますが、ベトナムにもこれが伝わり、同じく「中秋節」(Tết Trung thu)と呼びます

また、ベトナムでは、この日は「子どもの日」(Tết Thiếu nhi)でもあり、「建国の父」と称えられる故ホー・チ・ミン主席が、毎年の中秋節に全国の子どもたちに手紙を送り、次第に子どもの日として定着したと言われています

春節、清明節、端午節と並んで中国の四大伝統行事の一つとされる中秋節。2006年、中国では国の無形文化遺産に指定されました

その起源は紀元前の春秋戦国時代に遡ることができ、収穫を喜び、労をねぎらう意味合いがあったと考えられるものです。それが今では、家族 団欒の日とされています

中秋節と言えば、中国では誰でもかの李白の「寝台の前にさしこんでくる月の光を 見て、地面におりた霜ではないかとふと思った」という詩句を思い出すでしょう

白く 光る静夜の月光は無限の味わいをもつものです

後期初回「卒業研究」は、こうした中秋節をめぐる日本、中国とベトナムの風習
を語り合いながら、中国の留学生が用意した 月餅を皆で美味しくいただきました

そして卒業に備え、グ ループ発表「中国とベトナムの留学生の視点から見る日本の初等教育」の作成に取り組みました

中秋節に食べる月餅
これひとつでけっこうお腹いっぱいになるんですよね

日本語、ドイツ語、ポルトガル語

学生生活ではなく研究 (の関連分野) の話で恐縮です。

新型コロナウィルスの影響で、世界中の大学でオンライン授業を実施することが一気に増えました。

オンライン授業には、「学習管理システム」と呼ばれる仕組みを使うことが一般的です。世界中で使われる学修管理システム (のうちオープンソースと呼ばれる種類のもの) の中で最もよく使われているものは、恐らく Moodle です。

先日、その Moodle の日本語表現でおかしな部分を見つけました。調べたところ、ドイツ語とポルトガル語でもおかしい状態でした。ですので、Moodle の開発者や翻訳者が集まる場所へ修正を提案 (アップロード) したところ、私が提案してからわずか13分後に、私の修正提案 (のうちドイツ語部分) が受け入れられました。その後、ポルトガル語と日本語の修正提案も、順次受け入れられました。そのため、1~2日間くらいで、世界中の Moodle サーバにこの修正が配信されます。

修正の提案が受け入れられた様子

因みに私は、ドイツ語は大学生の頃に8回くらい授業を受けただけで、殆ど分かりません。ポルトガル語は学んだことがありません。そんな私が、翻訳の修正を提案したら、わずか13分後に受け入れられて、世界中の Moodle サーバへの配信が決定した、だなんて昔は考えられなかったことです。

世の中の国際化はどんどん進んでいますね。

今日10/6は国際協力の日

今日10/6は、国際協力の日です。

この日の由来は、統計局HPによると、以下の通りです。
 
 ――昭和29年(1954年)10月6日、日本は、「コロンボ・プラン(※)」への加盟を閣議決定し、開発途上国への政府開発援助(ODA)を開始しました。政府は、閣議了解(昭和62年(1987年)9月4日)により、この10月6日を「国際協力の日」と定め、国際協力への国民の理解と参加を呼びかけています。
    〈統計局HP内、なるほど統計学園 > 親しむ > 今日は何の日? > 10月6日 国際協力の日の記事より=http://www.stat.go.jp/naruhodo/c3d1006.htm〉

この国際協力を支えている代表的な機関として、JICA、すなわち、独立行政法人 国際協力機構があります。
JICAといえば、青年海外協力隊と思いつく方が多いのではないかと思います。
技術や知識を、開発途上国でいかし、支援するボランティア活動です。
詳しくは国際協力機構HPをご覧ください。→こちらhttps://www.jica.go.jp/

本学でも、6月1日に、国際協力機構の方にお越しいただき、ご自身の経験および派遣事業について、詳しくご説明いただきました。
(説明会の様子はこちら→

JICAについて、具体的にお話をうかがうことができました。
学生にとって、経験者の方々と接すること自体が勉強になったのではと思います。

また、本学科で4年間学んだ国際的な知識を活かして、自身の進路につなげたいと思った学生もいたのではないかと思います。
帰国後のキャリアもみすえ、最近では”キャリアステップとしてのJICA”という位置づけもなされているようです。(https://www.jica.go.jp/volunteer/message/)

本学科では、国際社会で活躍できる人材育成をめざしています。
語学力に加え、東アジアのこどもを巡る問題(貧困、少子化など)や、文化やビジネスという、総合的な視点からのカリキュラム構成になっています。

ビジネスであれ、ボランティア活動であれ、単に語学が優れているだけではなく、異文化にふれ、あらたに切り拓いていける能力が必要とされます。
最近はグローバル人材ということばもきかれます。

今、各地で国際協力をされている方々に敬意を表しつつ、本学科学生には、世界各国で活躍できる人材になれるよう、たくさんのことを勉強してもらいたいと思います。

中秋の名月と…月餅

今夜は中秋の名月。
皆さま、お月見はいかがでしたか?

ネットニュースなどに、各地のきれいな満月の写真が掲載されていて、リアルタイムに楽しむことができました。

まねして、今写真を撮ろうとしましたが、あいにく、雲に隠れてしまいました…

しかし、悔しくありません!
今日は、本学科の武先生に、中国の月餅を頂戴し、早速、美味しくいただきましたもので。

中国では、中秋節として、この時期、たくさんの月餅が出回るそうです。
中の餡も、日本の小豆餡だけでなく、色々な餡があります。卵が入ったのも食べたことがあります。
(この写真の左側のは、芝麻餡でした。芝麻は、ゴマのこと。開けゴマ!は、芝麻開門!というそうです)

この学科では、中国からの教員や留学生がいて、中国の文化にも、こんなに身近にふれることができます。そこが、本学科の自慢です。

ちなみに、栖原学科長もこの月餅がとてもお好きだそうです。

いよいよ授業が本格的に始まりました。
学生たちも、無事に戻りました。
今日は月餅をたくさん食べて元気が出ましたので、後期も頑張れそうです?!

後期も本学科の教育活動にご理解とご支援をくださいますようお願いいたします。

七夕祭り

今日は七夕の日ということで、キャンパス内にも、
 ♪ ささのは さ~らさら~ ♪
願いごとを書いた短冊が色鮮やかに飾られています。

1つは、こども研究センターで。
   (HP→https://www.murakamigakuen.jp/crs/)
もう1つは、異文化研究交流センターで。
   (Twitter公式アカウント @isoffice1 七夕イベントの詳細はこちらで。)

こども研究センターの短冊は、このセンターに通ってくださっているお子さんたちが書いてくれたそうです。願いごとも、かわいらしいです。


異文化研究交流センターでは、本学科の留学生のみなさんと他学科のチューターさんを中心に、”七夕祭り”のイベントを開催。
笹飾りも作り、お昼休みには”そうめん”をふるまってくれました。

さて、今日は本学科2年生の中国人留学生のみなさんと、この2つの七夕の飾りを見に行きました。自分たちは何を書こうか考えつつ、日本の小さなこどもたちは、どんな願いごとを書いているのかなど話し、まさか自分たちと同じ願いごとはないだろうと冗談を言っていると・・・、

ありました!しっかり力強い字で。

一同、ビックリ!年齢も、国も違えど、願うことはみな同じ?!
ちなみに、その願い事についてはご想像におまかせします・・・。

みんな健康で、平穏な毎日でありますようにと願うばかりです。

ところで、七夕は皆さんご存知の通り、中国大陸の伝説です。
現在、
・中国では「七夕節」(旧暦による。今年は8月28日。)
・ベトナムでは「Ngưu Lang Chức Nữ」
というそうです。発音できませんが・・・。ただし、中国もベトナムも、伝説として知ってはいるそうですが、このような笹飾りなどの習慣はないそうです。

それに比べ、日本では、古代から、七夕をモチーフに、和歌が詠まれたり、地方によって、さまざまな形、規模で、七夕祭りの習慣が継承されています。
ちなみに、日本の一番古い百科事典といわれている『和名類聚抄』にも、七夕伝説の主役、彦ぼしさまと織ひめさまの星の名が、中国の書物をもとに記載されています。
「牽牛(和名 比古保之〈ヒコボシ〉)」
「織女(和名 太奈八太豆女〈タナバタツメ〉)」(巻第1天部、景宿類)
昔からそう呼ばれていたんですね。

なぜこんなに好まれているのか。
あるいは、わざわざこのように笹飾りを作らずとも、なぜこの日にはつい空模様を気にしてしまうのか。

今日はそうめんを食べた後、こんなことを考えました。
ごちそうさまでした。